BLOG

2025.05.01

低所得成人の睡眠と全死亡率について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は低所得成人の睡眠と全死亡率についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究の目的は、米国の成人、主に低所得層における
全死因死亡率および死因別死亡率と5年間の睡眠時間の軌跡との
関連性を調査することであり。

睡眠時間は、研究登録時および5年間の追跡調査時に自己申告された。
各時点で、睡眠は短時間睡眠(7時間未満)、健康睡眠(7~9時間)、長時間睡眠(9時間超)に分類された。
参加者は46,928名の成人(平均[SD]年齢53.0[8.8]歳、女性65.4%、黒人63.3%、白人36.7%、世帯収入年間15,000ドル未満)であった。

結果として、世帯収入が低く、睡眠時間を繰り返し測定している
黒人および白人の中年成人を対象とした大規模な代表的コホートにおいて、
5年間の睡眠軌跡が最適でない人の間で、
全死因死亡リスクおよび心血管疾患(CVD)死亡リスクの上昇が観察された。
特筆すべきは、7~9時間の健康的な睡眠時間を維持している参加者と比較して、
睡眠時間が短い、あるいは短い参加者の死亡リスクが特に高かったことである。
これらの知見は、5年間にわたる不規則な睡眠パターンが
全死因死亡およびCVD死亡のリスクを増加させる可能性があるという
新たな証拠を提供するものである。

人種および所得を層別化した解析では、黒人成人と比較して白人成人で、
また世帯所得15,000ドル以上の成人と15,000ドル未満の成人と比較して、
関連が強かった。性差は認められなかった。

結論として、米国南東部の主に世帯収入が低い黒人および白人の
成人を対象としたこのコホート研究において、
5年間の睡眠時間が最適でない軌跡は、全死因死亡および
CVD特異的死亡のリスクが高いことと関連していた。
本研究は、短い睡眠時間から長い睡眠時間への移行(またはその逆)が
死亡リスクを増加させる可能性があるという証拠を提供するものである。
関連はすべてのサブグループで観察された。
しかしながら、層別化解析では、ハザード比は
白人参加者および世帯収入の多い参加者で大きかった。
今回の知見は、成人の加齢に伴う睡眠時間の変化を調査することを支持し、
成人期を通じて健康的な睡眠時間を維持することの重要性を強調するものである。

参考文献:Sleep Trajectories and All-Cause Mortality Among Low-Income Adults

まとめ

どんな人でもたくさん寝ましょう。
ショートスリーパーは遺伝的な変異で後天的になれるものでは無いです。
悪い事はいいません、寝ましょう。

過去おすすめ記事
急性睡眠不足が与える影響について

この記事のカテゴリ

この記事のタグ

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

TOP