2025.07.15
アスリートのレジスタンストレーニングの効果

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回はエリートアスリートのスポーツパフォーマンスに対する
レジスタンストレーニングの効果についての論文を引用していこうと思います。
論文
このレビューは、エリートアスリートのスポーツ特有のスキルやパフォーマンスに対する
様々なレジスタンストレーニング(RT)法の具体的な影響を見極めるために、利用可能なエビデンスを統合することを目的とした。
その目的は2つあり、第1に、既存の研究から得られた知見を体系的に分析し統合することで、
エリートスポーツのパフォーマンスにおけるRTの役割を明確に理解することである。
第二に、エリートアスリートのためのRTプロトコルを最適化するためのエビデンスに基づく提言を提供し、
競技パフォーマンスを効果的に向上させる戦略を明らかにすることである。
このような焦点を絞ったアプローチは、スポーツ科学の分野を発展させ、
エリートレベルのアスリートの育成において、コーチをエビデンスに基づいた実践へと導くために極めて重要である。
777名のエリートアスリートを対象とした35件の研究がレビューに含まれた。
各スポーツの性質上、それぞれのスポーツの要求や課題を満たし、
最高のパフォーマンスを確保するために、特定のスキルを開発する必要がある。
RTがエリートアスリートのスポーツ特異的パフォーマンス向上において
極めて重要な役割を果たす可能性があることを明らかにした。
実施したメタアナリシスの主な結論は、
(i)RTは、エリートアスリートの対照群と比較した場合、エリートアスリートの
スポーツ特異的な結果に対して全体的に大きな有益な効果をもたらしたこと
(ii)スポーツ特異的パフォーマンスにおけるRTの有効性は、
アスリートの競技レベルを含む多様な要因によって決定されたこと
(iii)国際レベルのエリートアスリート、特にオリンピックや世界チャンピオンのレベルのアスリートにおいて、
スポーツ特異的パフォーマンスに対するRTの影響を検討した無作為化研究が顕著に不足しており、
エリート女性アスリートに焦点を当てた研究も少なかった。
結論として、この研究では、スポーツに特化したパフォーマンス向上を最大化するために、
コーチがスポーツ、競技レベル、性別を考慮し、各選手のユニークなニーズに合わせて
特別にRTプログラムをデザインすることの重要性を強調している。
現在の一連の文献は、競技レベルが低いほど、レジスタンストレーニングが
スポーツパフォーマンスに大きな影響を与えることを示唆しています。
また、国際的なエリートアスリートのために高度で個別化されたRT介入を開発し、
男女間の研究ギャップに対処し、トレーニングプロトコルがすべてのアスリートにとって
最適化されるようにする必要性を強調しています。
まとめ
言う程筋トレの効果はないし、思う程少なくない。
それぐらいの認識がいいですね。
身体の動き状態がいい人にはパワーが増え、
逆に身体の動きが出ていない人は筋トレのような
シンプルな動きで身体の動きを掴みながらパワーが増やせる。
他の何かでもいいかもしれませんがパフォーマンス向上には
筋トレは効率的ではあると思います。
というか筋トレのような単純な動きも出来ない状態で
スポーツの様な複雑な動きが出来るかって言うと
慣れてれば出来るけど理想的な動きではないと思います。
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