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2025.08.30

スマホアプリの活用でダイエットは捗るのか?

こんにちはTOMOAKIです。
ここのところオンラインコーチング入賞者の紹介記事が続き
久しぶりの論文ベースのブログ記事となります。

オンラインコーチングではカロリーやPFCを算出するために
カロミルやマクロファクターといった
カロリーや体重などを記録するアプリを使用してもらうことが多いです。

またコーチングに関係なく多くの方がダイエットにおいて
カロリーや体重、トレーニングの記録などをつけるための
アプリを使用されている印象です。

そこで本記事ではスマホアプリとダイエット効果に関する論文をもとに
スマホアプリの活用はダイエットにどれくらい役立つのか解説してきます。

今回紹介する論文は29件のランダム化比較試験を対象にした
2024年のシステマティックレビューとメタ分析です。

参考文献:
Behavior Change Resources Used in Mobile App-Based Interventions Addressing Weight, Behavioral, and Metabolic Outcomes in Adults With Overweight and Obesity: Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials

研究の概要

この研究では、スマホアプリを用いた介入が
以下の項目に与える影響を検証しました。

体重関連の指標:体重、BMI、ウエスト周囲径、体脂肪量
行動面:中〜高強度の運動量、エネルギー摂取量
代謝指標:血圧、中性脂肪、HbA1c(血糖の指標)など

さらに、アプリに組み込まれている
行動変容技術(Behavior Change Techniques, BCTs)にも注目し、
「どのような仕組みが効果に貢献しているのか」も分析しています。

主な結果

分析の結果、スマホアプリを活用した介入は以下のような効果を示しました。

体重:平均 -1.45kg
BMI:平均 -0.35 kg/m²
ウエスト周囲径:平均 -1.98cm
体脂肪量:平均 -1.32kg

拡張期血圧(下の血圧):平均 -1.76mmHg
HbA1c:平均 -0.13%

一方で、中性脂肪や収縮期血圧(上の血圧)などには
有意な効果は見られませんでした。

効果的だったアプリの特徴

効果が高かったアプリには、
以下のような行動変容の仕組みが組み込まれていました。

自己モニタリング(食事や運動を記録する)
行動目標の設定
具体的な行動計画の提示
行動に対するフィードバック
やり方の指導

また、「食事と運動を組み合わせた介入」
「中期的な介入期間」「8種類以上のBCTを含むプログラム」が、
特に効果を高める要因とされました。

まとめ

今回の研究からスマホアプリを活用した体重管理は
一定の効果があることが示されました。

実際に私も今年はマクロファクターに課金して使用していますが
日々食べたものを記録することは
自分が食べているものに多少なりとも責任感のようなものが芽生えたり
数値の変化が面白くなって、より頑張ろうといった
モチベーションにもつながるように感じております。

またマクロファクターは摂取エネルギー量と体重の記録から
週ごとの目標PFCの値なども毎週出してくれるので
課金した甲斐はあったなと思います。

他にもパーソナルでジムに来られる際に
iPhoneのヘルスケアより1週間分の歩数を共有してくれる
60代のクライアント様もおられます。
記録が残ることで目標の歩数を上回ろうという
モチベにも繋がっているようです。

うまく活用してダイエットの手助けに繋げられると良さそうです。

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TOMOAKI

パーソナルトレーナーでFLEXER COACHINGのメインコーチ。ブログでは主にオンラインコーチング上で得た知見のシェアや減量(ダイエット)、筋肥大に関する記事を執筆しています。

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