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2025.06.11

慢性疼痛と顎関節症について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は慢性疼痛と顎関節症の因果関係の探究についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、2 サンプルのメンデルランダム化解析を使用して、
慢性疼痛が顎関節症に及ぼす因果的影響を調査することである。

2標本双方向メンデルランダム化解析を用いて、
顎関節症と7種類の慢性疼痛
(頭痛、股関節、首/肩、胃/腹部、背部、膝、顔面の慢性疼痛)との
因果関係を体系的に検討した。

結果として、首や肩の痛みは顎関節症のリスクに有意な因果関係を示した。
さらに、顎関節症が背部痛のリスクを高めるという逆の因果関係も観察された。

その他の慢性疼痛(頭痛、股関節痛、胃痛または腹痛、顔面痛、膝痛)と
顎関節症の間には有意な因果関係は認められませんでした。

結論として、特定の慢性疼痛(首や肩の痛み)と
顎関節症のリスクとの因果関係を示す説得力のあるエビデンスを示しています。
これらの知見は、患者ケアにおける統合的なアプローチの
重要性を浮き彫りにするとともに、これらの関係の根底にある
生物学的メカニズムのさらなる研究が、標的を絞った
予防・治療戦略の開発に繋がる必要性を強調しています。

参考文献:Exploring the causal relationship between chronic pain and temporomandibular disorders: A two-sample Mendelian randomization study

まとめ

どこか悪ければそれに合わせて別のところも悪くなっている、可能性があるみたいな
考えを持っているといいかもしれません。

筋トレ界隈体幹部の左右差気にするのに頸部より
上の左右差を大して気にしていないに問題について。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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