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2025.09.15

歩行量と強度と慢性腰痛のリスク

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は歩行量と強度と慢性腰痛のリスクについての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、毎日の歩行量と歩行強度が
慢性LBPのリスクと関連しているかどうかを調べることである。

20歳以上の参加者11,194名(平均年齢55.3歳、女性6,564名[58.6%])が
解析対象となった。

この前向きな人口ベースのコホート研究では、
1日の歩行量と慢性腰痛のリスクとの間に
逆相関かつ非線形的な相関関係があることが判明しました。
1日78分未満しか歩行しない人と比較して、1日100分以上歩行する人は
慢性腰痛のリスクが23%減少しました。

慢性腰痛のリスク減少は、1日約100分の歩行量を超えると横ばいになりました。
平均歩行強度の上昇も慢性腰痛のリスク減少と関連していましたが、
この関連性は1日の歩行量で調整すると弱まりました。
これは、機器で測定した歩行量と歩行強度と慢性腰痛のリスクとの
関連性を調査した初の前向きな人口ベースのコホート研究です。

結論として、この前向きな人口ベースのコホート研究では、
1日の歩行量が多いほど慢性腰痛のリスクが低下することが示されました。
一方、歩行強度が高いほど、その効果は顕著ではありませんでした。
これらの結果は、歩行を促進する政策や公衆衛生戦略が
慢性腰痛の発生率低下に役立つ可能性を示唆しています。

参考文献:Volume and Intensity of Walking and Risk of Chronic Low Back Pain

まとめ

人によっては悪化する人もいるんですけどね。
例えば反り腰。
動いた方がいいとは言いますけど
たとえ歩く一つとっても適切なフォームが重要です。
頑張ってください。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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