みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、”腹圧”について記事にしていこうと思います。
腹圧については過去に記事にしていますので、
前提知識は過去記事をご覧ください。
過去記事→腹圧とは?
腹圧について
トレーニングしている人ならば、
一度は耳にしたことがある言葉ですが、
”お腹に力を入れて”。
この言葉が誤認識の始まりだと思っています。
ではどのような誤認識が起きているのか?
これは”腹直筋に収縮をかけてしまう”ということです。
そして、これを行い過ぎた人は、
どんどん腹圧がかからなくなっていきます。
個人的な考えにはなりますが、
ポージングのドローインや、
腹直筋トレーニングをやり過ぎな人も、
腹圧がかからなくなっていくと思っています。
![](https://www.flexer.jp/contents/wp-content/uploads/wevcavc-1-1024x499.png)
上の画像はよくある胸郭、腹腔、骨盤の位置関係を
絵にしたものです。順番に解説していきます。
画像の左側がお腹、右側が背中です。
Aは腹腔が真っすぐ筒状になっています。
Bは反り腰と言われる状態です。
腹直筋などが緩み、起立筋側に収縮がかかっています。
Cは腰が丸まっている状態です。
腹直筋に収縮がかかり、起立筋側が緩んでいます。
よく言われる”お腹に力を入れて”。
腹直筋に力を入れると勘違いしている場合は、
極端に言えばCの状態です。
厳密にはBやCでは最大の腹圧はかかりません。
腹圧を高めるとは、
”腹腔内圧高めること”で、
胸郭、腹腔、骨盤で体幹部に”筒”を作り上げる事です。
トレーニングにおいて”腹圧をかける”というのは
”最大筋力の増加”、
”体幹を固め脊柱に負荷を掛けないこと”などを目的としています。
![](https://www.flexer.jp/contents/wp-content/uploads/382a9bc2e3dc61dd135abfebff101f00.png)
物を持ち上げるとき、左の棒状と右の筒状。
この棒というのは脊柱、背骨を指しており、
筒は前述の通り”腹圧を高めた状態”です。
棒と筒。
どちらが安定するか、力を上手く使えるか、
怪我がしにくいか、フォームを維持できるか。
答えは”筒状”です。
これは物理的な話でもあり、神経的な話でもあり、
筋肉的な話でもどの見方からしても
”筒状”になります。
では、BとCについても見てみましょう。
![](https://www.flexer.jp/contents/wp-content/uploads/vhgkhlkl.png)
腹圧がかからないという事は、
脊柱のみなので棒状です。
この状態で重さを持って安定するわけがないですよね。
だからこそ、腹圧を高めるというのは、
腹直筋に収縮も伸張もなく、
ニュートラルの状態である必要があるのです。
ただし、腹圧を最大に高める話であって、
腹直筋に収縮があっても腹圧はかける事はできます。
抜けやすい、かかりにくいですが。
まとめ
トレーニングにおいて、
男性は柔軟性、女性は腹圧の獲得が重要になります。
これは生理学的な構造の差であり、
変える事は出来ません。
では女性トレーニーを思い返してみましょう。
ヒップアップしたように見せる反り腰、
ウェストシェイパーなどにおける腹筋群の非活性化。
自ら進んで腹圧がかからない方向に進んで行ってしまっています。
腹圧がかからないということは
腰に負荷が乗り、痛みが出ます。
痛みが出ると怖くなって、
スクワット、デッドリフトが出来なくなっていき、
更にお尻が育たない。
育ってないから育ってるように見せる反り腰に走る。
負のループが完成しています。
本人たちに筋肉がなくともヒップアップした気でいられる
反り腰を楽しむと言うならば自由だと思います。
ただ、一瞬の見栄えしかメリットがなく、
代わりにデメリットが多すぎて、
おすすめはすることは出来ません。
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