ショルダープレスでサイドを狙う・・・?

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、ショルダープレスで三角筋中部を
狙うという方法について記事にしていこうと思います。
過去に記事にした、リアを狙うショルダープレス系の
記事の続きとでも思ってください。

三角筋中部について

ショルダープレスで三角筋中部は、
断言をすると無理ですね

試行錯誤して頑張るのはいい事だと思いますが、
最終的にプレスじゃなくなります。

まず、狙うや効くなどこれらの言葉を
適切に言い換えるならば、
”〇〇筋を主動筋にする”が一番適切かなと思います。
三角筋中部を狙う、効かせるならば、
三角筋中部を主動筋にする。
三角筋中部に一番負荷がかかるなどの
言い換えが適切であると思います

決して協働筋や筋活動がわずかに増えることを
指しているのではないです

例えば、「ベンチプレスで胸が主動で動いていながら
三頭筋に効かせる」と言っている人がいたら大多数は鼻で笑うでしょう。
それ同じです。

過去記事通りこのマシンは円軌道で後ろ側に動きます。
この脚を組んだ状態では骨盤は後傾し、
シートの角度からも胸椎側は真っすぐ気味になります。


スタート位置が後ろにあるため、
一番右からのスタートになります。

三角筋中部は運動軸の真下に上腕骨があるため、
三角筋中部には上腕骨の外転作用があります。

このように運動軸に対して、
上腕骨の位置が変わったりすれば
純粋な外転の作用だけではなくなります。
上の画像はあくまで分かりやすく、
一個目の三角筋を横にしただけなので
厳密には違いがでますが。
このように上腕骨の位置関係変化で
筋活動には差が出ることはあります。
これが体感的な差として中部に感覚が
出ていると表現されているだけです。

ただ、あくまで初動の部分で
三角筋前部が動く部分まで、
屈曲の軌道に戻すような感じで
力発揮が入るだけであって、
これはエラー軌道を取っていて、
本来の軌道に戻そうとしているだけです

三角筋中部に力が入れば、
肩が竦む、肩関節内旋が入りやすくなるなどから
このマシンの軌道では三角筋を詰めるような感じになるだけです。
このような状態で、
前述のように三角筋中部を主動筋に
出来ているかと考えると
どう考えても出来ていない
です。

あと、ビハインドネックでサイドを狙うという方法です。
親指側に乗せると三角筋前部、
小指側に乗せると三角筋中部だそうです

セミナーやる人だいたいエセモノ。
ビハインドネックで
親指側に乗せれば撓屈からの肩関節内旋、
小指側に乗せれば背屈、尺屈からの肩関節外旋。
セミナーとかに行く大多数の人は、
肩関節の可動域が出ていないのに、
ビハインドネックをやれば基本的には肩関節内旋が入ります。
この状態で外旋が入れば、ただの外転ポジションで
重さを維持する様な感じになるため、
三角筋中部にも感覚が出るかもしれません。
その状態でプレスを行うことで三角筋中部を鍛えれるらしいです。
ただ、これは動作として三角筋中部を鍛えているかと
言われれば違いますよね

本来、肩関節2nd外旋ポジションからの外転は三角筋前部が主動です。
外転だから三角筋中部ではなく、
外旋も入っているという事を考慮してください。
なのに、三角筋中部?
これが理論も何もないトレーナーが言う、
効かせるトレーニングです。
本来の構造的には出なくとも、
エラーが重なると感覚でるやり方です。
これが正しいかと言われれば、正しくはないです。
関節にダメージを負わせる訳ですので。

まとめ

世の中身体が大きい人が言っているから
正しいと思いがちですが、
真似して怪我してきた人がどれだけいるでしょうか。
そもそもその大きい人は怪我無くトレーニング出来ているのでしょうか。
怪我する前提のトレーニングは
長い目で見て、デメリットばかりです。
怪我した周囲は固くなり、前と同じフォームはしにくですし、
固いのを治すのにも時間が掛かります。
非効率極まりないです。
これが好きな人はいいと思いますがね。

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ショルダープレスの補足

この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。