二頭筋:インクラインカールVSプリチャーカール

こんにちはTOMOAKIです。
しばらく減量やポージング関連の
ブログが続きましたので
久しぶりにトレーニングに関する
論文を紹介していきます。

今回のテーマは部分的な筋肥大です。
筋肉は均質に成長しないことが
これまでの研究で言われています。(Schoenfeld 2021)
同じ筋の異なる頭部や、
単一の頭部の異なる領域でも
異なる場合があります。

この現象は、部分的な筋肥大として知られ、
近年注目を集めています(Diniz 2020)。

そこで今日は二頭筋に着目して
インクラインカールと
プリチャーカールを比較した
比較的新しい2023年の論文を紹介します。

研究の概要

本研究の目的は、部位肥大における
エクササイズの抵抗プロファイルの
役割を分析することである。

健康な女性38名を対象に、
インクラインドバイセップスカール(INC群)
またはプリーチャーカール(PREA群)を
週3回、12回を4セット、自発的失敗まで
繰り返す9週間のレジスタンストレーニング
プログラムを実施した。

介入前と介入後を比較したところ、
インクラインカール群ではどの部位も成長しなかった。
プリチャーカール群の70%領域は有意に成長した
(筋厚は2.7 ±0.43cmから2.94 ±0.44cmに増加)。

グループごと(p = 0.274)、
部位ごと(p = 0.571)、
グループ*部位ごと(p = 0.367)に分析したところ、
部位間の成長差は見られなかった。

この結果は、腕の筋肉がより伸長する可動域で
最も大きな負荷がかかるプリーチャーカール
に応じて、
腕の遠位領域が成長することを示している。

まとめ

同じ筋肉の部位でも種目ごとで
肥大する部分の狙いを変えていくこと

ボディビルなどの競技で
筋肉の形状、大きさ、
対称性が評価される場合に
理にかなっているなと思います。

↑皆さん当たり前に既に
やられていることだと思いますが
論文でも示唆されていますよ
という内容でした。

以上

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。