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2025.08.25

肩回旋筋腱板関連痛と心理的要因について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は肩回旋筋腱板関連痛の症状持続は心理的要因にについての論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、回復力、ストレスの認識、破局的思考、不安、抑うつ、
痛みの自己効力感、社会的支援などの心理社会的要因が
教育プログラムを受けた回旋腱板関連肩痛(RCRSP)患者の
痛みと障害の持続を説明できるかどうかを判断することが目的である。

持続性RCRSPを有する143名の被験者が、この前向きコホート研究の対象となりました。
ベースライン時、被験者は痛み、障害、
および心理社会的要因(レジリエンス、ストレス、カタストロフィゼーション、
不安、抑うつ症状、痛みの自己効力感、社会的支援など)に関する自己報告式質問票を記入しました。
その後、参加者はRCRSPの自己管理を促進する教育プログラムに参加し、
理学療法士との2回の面談が含まれていました。
12週目と24週目に、参加者は痛みと障害に関する質問票を記入し、
その得点に基づいて、持続性肩痛を有する群または回復した群に分類されました。

結果として、単変量修正ポアソン回帰分析の結果、高いストレスの認識、
カタストロフィ化、うつ症状、不安、および低いレジリエンスが、
12週時点での持続的なRCRSPと関連していました。

さらに、痛みの自己効力感の低下は、12週目および24週目における
持続的な痛みと関連していました。
多変量回帰分析では、持続的なRCRSPに対する保護因子として
痛みの自己効力感のみが機能することが示されました。

結論として、心理社会的要因が持続性RCRSPに与える影響を明らかにし、
痛みの管理においてポジティブな信念の重要性を強調しています。
特に、痛みの自己効力感が回復における重要な要因として浮上しています。

参考文献:Do Psychological Factors Explain the Persistence of Symptoms in Individuals With Rotator Cuff-related Shoulder Pain? A Prospective Cohort Study

まとめ

心理的要因は結構影響します。
睡眠にも影響しますしで心理的なダメージは少ないに越したことは無いです。
中々、難しいです。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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