カッピング療法について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回はカッピング療法の最新情報を引用していこうと思います。

論文

カッピング療法の臨床研究論文の数は、メカニズム研究やシステマティックレビューよりもはるかに多い。
カッピング療法は広範な治癒可能疾患に応用可能であり,カッピング療法のメカニズム研究にも改良が加えられている。
有害事象の報告や推奨される提案や基準にますます注目が集まっている。

治る病気は広いが、臨床エビデンスは乏しい。ペルシャのカッピング療法は1001種類の病気に適用できると記録されている。
近年、カッピング療法は、片頭痛、腰痛、線維筋痛症、肩こり、慢性非特異的頚部痛、狭心症、関節炎、高血圧、虚血性心筋疾患、炎症性心筋疾患、帯状疱疹、ベーチェット病、続発性無月経、うつ病と不安症、疲労、メタボリックシンドローム、尋常性ざ瘡などの疼痛、心血管疾患、免疫系疾患、代謝性疾患によく応用されている。

近年のカッピング療法の臨床研究では、ランダム化比較試験がデザインされている。
そのデザインは無理があり、研究の質も低いため、カッピング療法の臨床的エビデンスは非常に低い。
帯状疱疹、顔面神経麻痺、にきび、頚椎症にカッピング療法が優れた効果を示すという低いエビデンスしかない。

カッピング療法のメカニズム研究に若干の改善が見られるが、さらなる研究が必要である。
いくつかの研究では、ウェットカッピングは交感神経のアンバランスを回復させ、
末梢神経系を刺激することで心保護効果がある可能性が示されている。
カッピングは補体系の活性化や免疫系の細胞部分の調節に役割を果たしているようである。
湿式カッピングは赤血球を増加させ、慢性腎臓病による貧血に効果があることが分かっている。

カッピング療法の有害事象としてカッピングは炎症後色素沈着やケロイドと関連している。
カッピング療法は湿疹に有害である可能性がある。
カッピングと鍼治療を適用した場合、
硬膜外膿瘍の可能性がある。カッピング療法の安全性には細心の注意を払う必要がある。

まとめ

ちょっと前パーソナルトレーナーがお客さんにカッピングやって
めっちゃ痣を作って問題なってましたね。
エビデンスとしては弱いですが効果ある人にはあるので一概に全否定は出来ませんね。
ただ、やる人自体でどんなに効果があるもので有害になり得るので
行う行為自体ではなく、行う人も見れるといいんじゃないかなと思います。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。