鼻呼吸と垂直方向について

【お知らせ】
回数券の失効条件を新設することとなりました。
最終利用日から60日来店がございませんと
その回数券は残り回数を問わず失効となります。
パーソナルジムの特性上、60日に渡る期間
来店されないことはあまり無いと考えられるため
60日と設定させていただきました。

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、鼻呼吸と垂直方向: 頭部計測研究についての
論文を引用していこうと思います。

論文

Mossの理論によると、正常な鼻呼吸活動は
頭蓋顔面構造の発達に影響を及ぼし、咀嚼、嚥下、
頭頸部の他の構造との適切な相互作用の中で
調和のとれた成長と発達を促すとされている。

一方、慢性的な鼻閉は慢性的な口呼吸を引き起こし、
その結果、舌の前方および/または下方への位置、
半開唇、下顎の下方への位置、鼻気流の低下を補い
呼吸を容易にするための口腔顔面筋緊張の低下をもたらす。
その結果、特に上顎の狭小化、下顎の未発達、
頸部に対する頭部の位置の変化、上顎切歯の前方への突出、
上顎に対する下顎の遠位化など、顎顔面構造の成長と発達の不調和が生じる。

口呼吸の原因には多くの病因がある。
素因となる解剖学的要因(気道が狭い)、
扁桃腺やアデノイドの肥大による閉塞(最も頻度の高い原因)、
鼻中隔の偏位、呼吸器アレルギー、副鼻腔炎、鼻甲介の肥大、
睡眠中の体位、哺乳瓶による授乳、機能低下などが考えられる。

本研究の目的は
・口呼吸者の頭蓋顔面パラメータと自然な頭部姿勢を、
対照被験者と比較してセファログラムで評価すること
・鼻呼吸の問題点と垂直方向寸法との関係を研究すること。

対象は口呼吸と診断された平均年齢16歳8ヶ月の
患者23人(女児11人、男児12人)、対照群は30名である。

結果として口呼吸者の中で、対照と比較して、
後方回転とより顕著な下顎平面の傾斜(PP-MP)に関連する
下顎後退(SNB)が認められ、これは前面の高さが不釣り合いに増加していることを示した。

結論として、鼻呼吸者と口呼吸者の間に有意なセファログラムの違いが存在し、
後者のグループには異常なパラメータが存在することを示した。
下顎の後方回旋傾向が強く、顔面前部の高さが不釣り合いに増加し、
顔面後部の高さが減少している(ハイパーダイバージェンス)ことが
口呼吸者の大部分を特徴づける。
このような前顔面高度の増大は、しばしば後顎症や開咬と関連している。

まとめ

呼吸の仕方次第でも色々と変わってきます。
トレーニングへの影響はもちろんのこと、
見た目にも大きく影響してきます。
個人的には後者の問題が嫌です。

呼吸は日常的なものなので、
意識的に変えてみてください。
色々とメリットがありますので。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。