2025.08.26
手技療法と首に特化した運動療法と非特異的頸部痛

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は手技療法と首に特化した運動療法は、非特異的頸部痛の治療において同等の効果を示すが、
運動療法の遵守率が最大化されている場合に限るという論文を引用していこうと思います。
論文
この研究では、非特異的慢性頸部痛(NSNP)の治療における手技療法と
高い遵守率を有する段階的かつ個人に合わせた頸部特異的運動プログラムの有効性を評価し、
運動の遵守率と治療結果との関連性を検討することである。
65名のNSNP参加者は、手技療法または運動療法にランダムに割り当てられました。
週1回、4週間かけて、手技療法または首に特化した運動療法の4回の治療セッションを受けました。
治療前、2週間後、4週間後、および治療後12週間後の時点で測定されたアウトカムには、
疼痛強度、障害度、患者が感じる改善度、生活の質、運動恐怖症、および頭頚部屈曲テスト(CCFT)の成績が含まれました。
個々のアウトカムの評価に加え、患者は疼痛強度、障害度、患者が感じる改善度に基づいて
反応ありまたは反応なしに分類されました。運動の遵守状況も記録されました。
結果として、個々のアウトカムにおいて、群間差は認められなかった。
運動群の治療結果は運動遵守度と関連していました。
手技療法を受けた患者は、すべての測定時点において運動を受けた患者よりも
反応ありとして分類される可能性が高かったです。
ただし、運動遵守率が95%以上の患者を分析対象とした場合、これらの差は消失しました。
運動は手技療法よりもCCFTパフォーマンスの改善に有効でしたが、
これは運動遵守率が95%以上の患者を対象とした場合に限られました。
結論として、4週間のマニュアルセラピー介入は運動療法よりも有効であった。
ただし、運動療法の遵守率が95%以上であった場合、両者の介入は同等の有効性を示した。
マニュアルセラピーは、運動療法の遵守率が高くない場合のみ、
特定の運動療法よりも優れている可能性がある。
まとめ
運動は一回の効果よりも継続的に続ける事で
効果が出るものなのでやり続けることが重要です。
やりたくない、めんどくさいなどでやらないなら
それ相応の身体になるだけですし、
痛みが出てから病院行って治らないとか言う人もいますけど
そもそも自己責任であることは自覚した方がいいと思います。
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