2025.12.25
若い女性における筋肥大と抗酸化物質摂取

KONDOです。
今回は筋肥大と抗酸化物質についてです。
抗酸化と筋肥大
なぜかは不明ですが、多くのトレーニーは
「タンパク質×ビタミン」の組み合わせを好みます。
そのため、多くのプロテインメーカーも、
付加価値を狙ってかビタミンを添加した製品を展開しています。
「ビタミン」という響きには、
筋肉の回復や肥大を助けてくれそうな
ポジティブなイメージがあります。
実際、ビタミンが代謝において
重要な役割を担っているのは周知の事実であり、
欠かせない栄養素であることは間違いありません。
しかし、
当ブログを長くお読みの方ならお気づきの通り、
「筋肥大」を目的とするならば、
その認識を一度リセットする必要があります。
特に、高い抗酸化作用を持つ
ビタミンCやビタミンEについては要注意です。
これらの摂取量やタイミングを誤ると、
せっかくのトレーニング効果を相殺してしまう可能性があるかもです。
実際に、
若い女性を対象とした研究データがあります。
筋トレをしながら「ビタミンC(1g/日)と
ビタミンE(400IU/日)」を摂取するグループと、
何も含まない偽薬を飲むグループに分けて
10週間の経過を追ったものです。
筋肉量(除脂肪体重)が有意に増加し、
なおかつ体脂肪を減少させたのは、
ビタミンを摂らなかった「偽薬グループ」。
一方で、毎日せっせとビタミンを補給していたグループは、
筋肉量にも脂肪量にも明確な改善が見られませんでした。
つまり、慢性的な抗酸化物質の摂取が、
筋力トレーニングによって得られるはずの
ポジティブな変化を「打ち消してしまった」ということです。
良かれと思って付加価値付きのプロテインやサプリを選んでいることが、
皮肉にも筋肉の成長を邪魔している可能性は否定できません。
参考文献:Antioxidant Supplementation Impairs Changes in Body Composition Induced by Strength Training in Young Women
まとめ
あまりにも食事ができない人を除いては
食事管理指導においてサプリメントを
薦めることが無い理由の1つでもあるのが
摂取量が著しく多くなりやすいので
今回のような筋肥大の阻害に繋がる可能性も否めないです。
サプリメントだけでなく
ブロッコリーなどの野菜の大量摂取にも
注意しなければなりませんよ。
女性の中には皮膚科などで
ビタミンCの点滴やらビタミン剤などを
処方してもらって美容目的にしている人も
多いとは思いますが・・・





