2025.05.07
夕方の運動と睡眠の関係について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は夕方の運動と睡眠の間の用量反応関係についての
論文を引用していこうと思います。
論文
本研究では、多国籍の身体活動性の高い成人を大規模にサンプルとして用い、
自由生活環境下において、検証済みの対応型手首装着型生体測定装置を用いて、
運動負荷が運動タイミングと客観的に測定された睡眠および
夜間自律神経活動との関連性に及ぼす影響について検討した。
運動タイミングの遅延と運動負荷の上昇の組み合わせは、
睡眠の中断(例:入眠遅延、睡眠時間の短縮、睡眠の質の低下)および
夜間自律神経活動(例:安静時心拍数(RHR)の上昇および心拍変動(HRV)の減少)と用量依存的に関連するという仮説を立てた。
1年間の研究期間中(4,084,354人泊)に生体測定機器を
装着した14,689人の身体活動者のデータを用いて、
夜間の激しい運動と客観的な睡眠との関連性を検証しました。
結果として、本研究では、運動のタイミングが遅く、
運動負荷が高いことが、入眠の遅延、睡眠時間の短縮、睡眠の質の低下、
夜間安静時心拍数の上昇、夜間心拍変動の低下と関連していることを示しました。
運動負荷に関わらず、入眠の4時間以上前に運動を終えることは、
睡眠の変化とは関連していませんでした。
結論として、夜間の運動、特に高い運動負荷を伴う運動は、
その後の睡眠と夜間の自律神経機能を阻害する可能性があることを示唆しています。
睡眠の健康状態の改善を目指す人は、入眠の少なくとも4時間前に運動を終えるか、
この時間帯に軽い運動を選択することで効果が得られる可能性があります。
参考文献:Dose-response relationship between evening exercise and sleep
まとめ
仕事終わり筋トレ勢は仕方がない部分はありますが
こういった影響があるぐらいに考えておいてください。
ただ、当ジム会員さんで21時からの予約でも
人によっては寝れない、人によっては良く寝れると意見が変わるので
もしかしたら影響がない人もいるかもしれませんね。
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