筋トレ界隈で聞く謎理論シリーズ

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
筋トレ界隈では難しい横文字や、
反射、筋膜などなど様々な理論で
筋トレへの刺激を考える方々がいらっしゃいます。
そこに対しての個人的疑問を投げかけていきます。

頸反射

ではまずはトップバッター”頸反射”です。
対称性緊張性頸反射(STNR)や、
非対称性緊張性頸反射(ATNR)です。
これらは原始反射として、
赤ちゃんの頃に起こり、
成長とともに消えていくものです。

消えていく・・・?
なのに筋トレで使う・・・?

実際、頸反射は残っている場合もあります。
例えば、右手で左側のモノを取るのが
極度に苦手などの人は中にいるかもしれません。
正中線の反対側への上肢の動きです。
そういった方は残っている可能性もあります。

そもそもの話ですが、
反射は無意識的に起こる筋の反応であり、
意図して筋肉に負荷を乗せるように
トレーニングをしている人からすれば
無用の長物です

なのに広背筋の時はこちらを向いて~とかです。
単純に頸椎回旋による骨、筋状態の変化です。

筋膜連鎖

二番手、筋膜連鎖。
筋肉には”筋膜連結”というものがあります。
連鎖じゃないですよ。
筋膜連結は例えば、菱形筋と棘下筋。
大内転筋と内側広筋などなど。
これはほぼ作用も似ているため、
協働筋として動きます。
そのように構造的に繋がっているモノを
筋膜連結”と言います。
ただ、今回は”筋膜連鎖”です。

では筋膜連鎖は?
タイプを判別して、そのタイプにあった
トレーニングをすると刺激が増す的な。

アームカールをするときに顎を引くと首が詰まり、
筋肉への刺激が弱かった。

とある筋膜連鎖の方が
これを言っていましたが、
単純に頸椎の状態の問題です。
前方偏移すればそうなるのも納得です。
頭部前方偏移では、
頸椎前部伸張、後部収縮状態です。
収縮掛かった筋肉を顎引いて伸ばそうとすれば、
それは違和感も出ますよね。
首の筋肉は肩甲骨にも繋がっています。
収縮掛かった後部筋を顎引いて引っ張れば、
肩甲骨が引っ張られて上がりますよね。
アーム―カールで使う上腕二頭筋は、
肩甲骨に付着しています。
つまり、起始が引っ張られれば、
筋トレの前提である起始と停止が近づかずに

収縮は掛かりにくくなります
タイプがとか。筋膜が。
じゃないですよね。

鈴木雅選手もよく分からないと断言してますよと。

頸部、胸部、腰部、股関節、足部それぞれの
状態は人によって全く違います。
上腕骨や大腿骨、下腿内旋なのか外旋なのか。
なので、数パターンに嵌まった人は、
上手くいくかもしれません。

ただ、それは貴方が上手く嵌まっただけ、
”理論がすごい。誰にでも使える”じゃないです

4スタンス理論

3番手、4スタンス理論
足の裏のどこに重心があるのか。
A1、A2、B1、B2。
4つのタイプ分けするものです。
血液型のように先天的に持つもので、
立つ、座る、歩く、つかむといった単純な行為でも、
タイプによって動かす順序が違うそうです。

では、重心が何によって決まるのか。
これは全身のバランスによって決まります

もし、本当のその理論通りにそのような
先天性があったとしても、
重心は後天的に変わってくるため、
分からないはずなのです。
足部内販、外反、距骨、膝、大腿、
股関節、腰椎、胸椎、肩甲骨、上腕、
頸椎、頭部などなど。
これらの状態、位置関係で重心は決まるため、
4つのわけがないです。
また、どのように力の発揮するのかは、
前述の骨の位置関係でも変わりますし、
過去の運動歴などからも変わりますよ。
力発揮は”運動学習”でもあります
運動学習系は神経学、
運動制御はモーターコントロールとかですかね。
どの医学書読んでも、
こうだとこう!みたいなを断言している理論はあまり見ないです。
仮説、臨床、応用、限界で曖昧な部分もあります。
そもそもこのジャンルで、
4つ程度のパターンで断言できるわけがないのです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

あと一番謎なのは、
スタビリティ関節とモビリティ関節が逆になるとかいう記述です。
肘、膝関節がそんなに動く人います?
丁番関節、鞍関節なんですから外れますよ。

これも筋膜連鎖と同じです。
上手く嵌まった貴方はいいかもしれませんが、
誰にでも使える理論ではないです。

神経系

4番、神経系による説明
広背筋は小指側で握ると神経的に
筋活動が上がる?効く?というトンデモ理論です。
これは過去に広背筋の疑問で記事にしているため、
そちらをご覧ください。(リンク→コチラ
あとブルガリアンスクワットで踵側で地面を押すと、
お尻側に効くとかですかね。
神経回路を意識的に操作するとか、
トンデモ理論ですね

冷静になって考えてみてください。
神経動かせないですよね?
動かすのは筋肉ですよね?
なら変わったのは筋肉では?
小指側で握った時と、親指側で握った時の筋状態は?
踵で地面を推した時と、つま先で押したときの筋状態は?
全く別物です。
つまり、神経ではなく、筋です。

もし、それでも神経と仰る方がいらっしゃるのなら、
話をお聞きしたいので、是非ご来店ください。
神経伝達の部分からご説明を頂きたく思います。

まとめ

この手の理論を説明しているのは、
医者や研究者ではないです。
トレーナーだったり、整体師、理学療法士などだったりします。
つまり、その人の経験で作られた理論です。
別に医学的なモノでもなければ、
その理論当てはまらない可能性の方が高いです。
肩が痛いと言ってるのに、足から見るPTや柔整・・・
理論の前に現実を見るべきですね。

まず前提として筋トレ。
”筋肉のトレーニング”をしているわけです。
筋肉を動かしているのは神経だ!などの考えは、
普通に筋トレする分には必要が無いです。
まして、肥大系のトレーニーは100%いらないです。

頭の悪い人は理由を複雑にすることで悦に浸り、
単純である事を嫌う傾向があります。
これは中途半端な知識で満足している人も同じです。

単純でいいのです。

筋トレは動作に慣れや動かしにくさで難しさがあります。
ただ、その理論はとても単純なものです。

”対象筋だけを動かしたい”

たったそれだけです。
そのために邪魔なものを排除するだけです。

この記事を書いた人

BIG FACE KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。