バンドデッドリフト

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
バンドデッドリフトをご存知ですか?
これはパワーリフティングを行う人が、
取り入れてる傾向がある種目です。
ゴムバンドをバーベルに取付、
足で踏み、バーベルを上げていくにつれて、
ゴムバンドの負荷もかかってくる、
可変抵抗デッドリフトです。
今回は、そのバンドデッドリフトについての
論文を引用していこうと思います。

論文

伝統的なデッドリフトを行う場合、
最初の上昇段階で大きな力が必要となり、
動作全体で大きな運動量が発生する。
この運動量は重量を移動するのに役立ち、
その結果、リフトの最上部に必要な筋活動が少なくなります。
そのため、可変抵抗トレーニングは、
挙上の同調相全体で負荷を増加させることで
パワーの産生を高める代替案として提案されています。
※パワー=筋力×スピード

被験者はまず、60kgで5回、80kgで5回、
100kgで3回の運動を含む、特異的ウォームアップを行った。
デッドリフト中のsEMG信号を正常化するために、
各筋群の最大sEMG信号を取得した。
内側腓腹筋(MG)、半腱様筋(ST)、内側広筋(VMO)、
外側広筋(VL)、大殿筋(GM)の筋活動を記録した。
結果として、筋活動はMGとSTではバンド抵抗の増加に伴って有意に低下し、
GMでは漸次低下した

VMOとVLでは変化が見られなかった。
ピークおよび平均速度、パワーはバンド抵抗の増加に伴って有意に増加した
デッドリフトをバンドアシストによる可変抵抗で実施すると、
バーベルのパワーと速度が向上し、
同時に後鎖筋群の筋活動が低下した。
このエクササイズを選択する場合は、
高レベルの筋活性化を引き出すことが示されている
後鎖筋群のエクササイズを追加するとよいだろう。

まとめ

後鎖筋群とはポステリオールチェーン。
背面の筋肉を指しています。
後鎖筋群のエクササイズを追加・・・
デッドリフトですね。
バンドデッドリフトを伸ばすために必要なのは
デッドリフトみたいです。

個人的な感覚にはなりますが、
デッドリフトとバンドデッドリフトの差として
広義の意味で考えているのは、
筋肉を付けるのはデッドリフト、
パワーを付けるのバンドデッドリフト
です。
ただ、重量を伸ばしていく場合は、
かなり必要になってくるかなと思います。
MAX重量に必要なのは、
筋力はもちろんですが
パワーは必須だと考えていますので。

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。