動作中の呼吸の必要性

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、皆大好きダンベルチェストプレス(DCP)において
呼吸がいるかどうかを考えていきます。

ダンベルチェストプレス

DCPは男性なら誰もが通る種目の一つだと思います。
ボディメイク系の大会選手たちからは
大胸筋への刺激の強さから、
ベンチプレスよりも好まれる様な気がしています。
個人的にはDCPが好きになれない理由は
セットにもっていくしんどさこの1点ですね


大多数の人は、DCP以外の種目を含めて、
ほとんどの種目の間で呼吸を挟むと思います。
ただ、この呼吸をすることでのデメリットを考えると、
8~10ぐらいを完全に呼吸を止めて行うのが
正解なのでは?と最近考えています。

一番分かりやすいのが個人的には、
DCPなので今回は例に出しています。

DCP中に呼吸をするならば、
基本的には肩の前側、90°屈曲付近、
肘がある程度伸びた状態の
負荷がかかっていない状態で行うと思います。
ここにアーチを組んだ状態、
空気をたくさん取り入れようと大きく呼吸をすれば、
肩甲骨は挙上方向にずれます

DCPでは、ベンチに寝て動作前に
大多数の人は肩甲骨を嵌め込むと思います。
その際に地味に疲れますよね。
それを疲労が溜まりつつ、呼吸が必要なタイミングで
再度、嵌め込めるかと言われれば難しさもあるかなと思います


だからこそ、動作前アーチを作り、空気を取り込んだあとから
セットの終了まで呼吸を止めておくのがいいかなと思います。


DCP中に呼吸をする前と後で重さの感覚が変わると思います。
もちろん疲労もありますが、呼吸することにより、
肩甲骨が外れ、安定感を失った事が原因です。

胸のトレーニングの土台は肩甲骨のため、
土台がブレれば重さの感覚が変わるのは当然です。

このような理由で”動作中には呼吸はするべきじゃない”とも
考えらると思っています。
ただ、しんどいです。ゼエゼエになります。
だからやりたくないです。

バルサルバ法は血圧の上昇を招きます。
なので高血圧、貧血気味の人などは、
やるべきではない方法です。

ただ、筋肥大を狙っていくならば、
取り入れるべきだと思っています。
この方法は重量が扱えるため、
筋肥大に重量は必須と考える私からすると
正解に近く感じてしまいますね。

DCPでアーチが崩れると言えば、
肩甲骨外転の動きや、三頭筋で押し切るところまで動作する、
無駄に可動域が広い人たちです。
毎回、アーチが崩れるほどの可動域を取れば、
肩甲骨が開いていくわけなので、
アーチを意識しないと大胸筋の動作よりも
三角筋が有意になってしまいます。
脇が開いたプレスの人たちですね。
前鋸筋や三頭筋、三角筋を鍛えるならば、
それぞれの種目で鍛えるべきで、
DCPではあくまで大胸筋への最大負荷を求めるべきだと思います。

まとめ

これは他の種目たちにも言えます。
呼吸の仕方を気を付けないと、
肋骨、肩甲骨、鎖骨などに影響を与えて、
フォームがおかしくなっていきます。
フォームがずれたまま動作し続ければ、
対象筋が育たない原因にもなります。
疲労が溜まっていようともどんなタイミングでも
対象筋への負荷、感覚は常に意識し続けることが
筋肥大する上では必須かなと思います。

無酸素運動を極めて筋肥大していきましょう。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。