膝へのヒアルロン酸注射が悪?

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、変形性膝関節症(膝OA)に対しての
疼痛緩和や炎症の鎮静化を目的としての
主流の治療法であるヒアルロン酸注射についての論文です。

論文

この論文では50年にわたる無作為化試験のデータを用いて、
変形性膝関節症患者を治療するための関節内注射の
臨床的利点と安全性に関する最新のエビデンスを提供することを目的とした。

21,163人の変形性膝関節症患者を無作為化した169件の試験を同定した。
主要アウトカムの主解析は、8997人の無作為化変形性膝関節症患者を含む
24の大規模なプラセボ対照試験に基づいて行われた。
その結果、関節内注射は、プラセボと比較して、
痛みの強さのわずかな減少に有意に関連していましたが、
その差は臨床的に重要な最小群間差未満であることがわかりました。
機能についても同様の結果が得られた。
また、関節内注射は、プラセボと比較して、
重篤な有害事象の発生率が高いことがわかりました。

このテーマで既に知られていることは
ヒアルロン酸誘導体の関節内注射は、50年以上にわたって変形性膝関節症の治療に使用されている。
この治療の有効性と安全性については、まだ議論の余地がある。
新しいエビデンスによると、治療効果はこれまで報告されていたよりも小さい可能性がある。

今回の研究で追加されたこと
強い決定的なエビデンスは、関節内注射はプラセボと比較して
変形性膝関節症の痛みをわずかに減少させるが、
その差は臨床的に重要な最小群間差未満であることを示す。
強い決定的な証拠は、関節内注射がプラセボと比較して
重篤な有害事象のリスクを増加させることも示している。

この知見は、変形性膝関節症の治療に関節内注射を
広く使用することを支持するものではない。

論文

50年以上正しいと信じられてきている、
”医療行為”ですらこのように意見が変わることもあります。

まだ、効果がプラセボと比較して変わらないぐらいならありますが、
まさか有害とまで言われてしまうのは衝撃ですね。
つい最近、私のお客様でキックボクシングで膝を痛めた際に、
病院行ったらヒアルロン酸注射されたという方がいました。
実際、注射後は痛みの緩和、動きやすさは戻るとの事で、
私自身も効果を信用しているところがありましたので、
この論文の衝撃は強いですね。

言ってしまえば医療でもこういう事が起きます。
ならばフィットネス系の情報はどうかと考えた時に、
色々と思う所、考える事はありますね。
通説や歴史があるは意味が無いですね。

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この記事を書いた人

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。