慢性便秘の治療における腹部マッサージの使用

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は慢性便秘の治療における腹部マッサージの使用についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では慢性便秘に対する介入としての腹部マッサージに関する、
1999年から現在(2011年)までの科学的証拠をレビューします。

1999年以降に行われた2つのランダム化比較試験は、
腹圧やマッサージが蠕動運動を亢進させ
蠕動運動を亢進させ、その結果、腸の機能を亢進させ、
慢性便秘を改善するのに有用であることを示している。
6件の観察研究と4件の症例報告は
腹部マッサージの有効性を示す証拠に重みが加わっている。

腹部マッサージは副交感神経系を刺激することで、
腹筋の緊張を和らげ、消化管の運動性を高めるのである。
消化管の筋肉の運動を高め、消化液の分泌を増やし、消化管の括約筋を緩める。
ある研究で採用されたマッサージは、軽いリズミカルなタッチであった。
リラクゼーションを高めるようにデザインされた環境で行われた。
また別の研究では未熟児に腹部マッサージを行うことで
迷走神経活動と胃の運動性を増加させることを発見した。
脳性麻痺による腹部痙縮を有する患者に対する
腹部マッサージの症例報告では、
腹部マッサージの30分後に浣腸なしで排便があった。
マッサージによって腹筋の緊張がほぐれることで、
蠕動運動が活発になったと結論づけた。

結論として腹部マッサージは、刺激による筋緊張の低下や、
弛緩による筋の痙攣状態など、便秘に対して測定可能な効果がある。
腹部マッサージは、蠕動運動を刺激し
大腸通過時間を短縮し、便秘患者の排便回数を増加させ
それに伴う不快感や痛みを軽減することができる。

個々の症例報告によると、
マッサージは様々な生理的異常が診断された慢性便秘患者や、
便秘に伴う不快感や痛み、長期にわたる機能性便秘患者にも有効であった。
またマッサージが蠕動運動を刺激できるという確かな科学的証拠もある。
その有効性、副作用がなく、低コスト(特に自分で行う場合)である、
腹部マッサージは、慢性便秘患者に対する腸管管理プログラムの魅力的な選択肢となっている。

まとめ

便秘気味の人には腹部マッサージなどはいいですね。
私の場合は基本快便過ぎて
腹筋群緩めたり腹圧のかけ方変えたりと
腹筋周りに影響を与えるとお腹を下します。
なので人によりけりですね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。