視線方向がスクワット運動の運動学に及ぼす影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、スクワット時の視線における影響についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究の目的は、視線の方向がスクワットの
運動学に影響を与えるかどうかを明らかにすることである。

経験者10名が、3つの異なる条件下で、5回×2セットの形で
合計30回、スクワット運動中の被験者の視線方向に関して変化させた。
条件D:対面する壁と床の交点を下向きに注視しながら運動を行った。
条件S:真正面の壁に設置された鏡に映る自分自身の姿(目)をまっすぐ見つめること。
条件U:対面する壁と天井の交点を終始上向きに見つめるというものであった。

その結果、3つの異なる視線方向でスクワット運動を行った場合、
運動キネマティクスは全体的に類似していることが明らかになった。
特に、上方視線と直視視線の条件は、解析によって区別されなかった。
逆に、下向きの視線は、特に上向きの視線と比較して、
股関節の屈曲の程度を増加させ、
おそらく体幹の屈曲も増加することが示された。

実用面では、スクワットで股関節や体幹を過度に屈曲させることは禁忌であるため、
頭部や視線の方向がニュートラルポジションより下がらないように
アスリートに注意することが必要であると思われる。

まとめ

関節可動域、運動レベルかによっても結果は変わると思います。
例えば、条件D、Sの差が出なかったのは
肩甲骨下制度合いによっても変わるわけで、
下げれない人の場合、
条件Dなら連鎖的に上位頸椎の収縮、
条件Sなら重さを担ぐ時、僅かに上体が前傾である以上、
視線を自分の眼にもっていけば、同じく上位頸椎の収縮、
また注視における頭位、下顎の位置変化からも
上位頸椎の収縮は起きます。
なので、結果として同じになるのも分かります。

スクワット時、視線を下げる事のNG理由は、
股関節、体幹の過度の屈曲であり、
腰椎の過負荷であるされます。
逆に言えば、胸郭、腹圧等で過度の屈曲が
抑えれるならばNGではないのでは?と。

状況によりけりですね。

とりあえず頭部ニュートラル、
眼球が眼窩の中心から視線が正面なら
だいたいOK。

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この記事を書いた人

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。