SQ時の頭部

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は。スクワットの頭部ポジションは
スクワットパフォーマンスに影響を与えるのか
という研究になります。

論文

20名のラグビー選手を対象とし、
スクワット時の最も有効な頭部の位置を
特定することが目的の研究です。

方法は、1RM(最大挙上重量)の75%に設定し、
首を曲げた状態(FP)、伸ばした状態(EP)、
ニュートラルの状態(NP)の3パターンで
1回×3セットでランダムにテストした。

結果は、FPはEP及びNPよりも、
ピークパワーが高かった

しかし、NPはFP、EPよりも動作の快適性が
有意に高かった

まとめとしては、
75%1RMにおいては、動作の運動学的障害がない限りは、
FPを採用して、パフォーマンスの最大化を図るのが適正である
というまとめになりました。

考察

重要なのは「動作の運動学的障害がない限りは」という部分です。
この障害とは何を指しているのですかね。
様々あり過ぎて、分かりませんね。
つまり、SQにおける頭部の向きというのは
人によりけりということです
筋肉の状態が違えば頸部の状態は、
その都度で変化していくものです。

また、他にもスポーツ毎の特異的な筋発達があります。
スポーツ毎で使う筋肉が違うため、
同じ競技をしている人同士は
似たような筋肉の付き方をしたりします。
なので、今回の論文では
ラグビー選手はそうだったかもしれませんが、
他の競技者は分かりませんね。

パーソナルトレーナーをやっていると思いますが、
身体の状態は十人十色です。
それを無理に型に嵌めると、
”動作の障害”が発生しやすいです。

怪我無くトレーニングを行うためには、
自分の感覚が重要になります。
誰かがやってた、誰かに言われたからを
理由にしないようにだけしてください。

筋肉の状態を全て、人間本来の形にし、
完全な状態にした人を集めて、
n数を稼げれば人間における
”スクワット時の頭部の向き”の
答えは見えてくるのではと思います。
難しいですね。

まとめ

このような論文が出たりすると、
「じゃあ、スクワットは首を曲げなければならない」など
極端な発想になる人がいます。

現状、SNSなどで簡単に情報が手に入るため、
このような極端な発想の人でも、
論文引用して、それっぽいことを言うと
正しく感じてしまうため注意が必要です。
かく言う私のブログも話半分ほどで読んでおいてください。

この記事を書いたのもSNSでこの論文を引用し、
極端な投稿をしている人がいたからです。
すぐに削除されてしまいましたが。

この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。