2025.07.04
ゼリー・スポーツ飲料と果糖ブドウ糖液糖

こんにちはTOMOAKIです。
今日はオンラインコーチングでたまに聞かれる
「果糖ブドウ糖液糖」について解説です。
ゼリー飲料などで果糖ブドウ糖液糖が
原材料の1〜2番目くらいの商品を
トレ前の糖質摂取であったり
食事から足りなかった時に補う形で
摂取される方がいますが
ボディメイクや健康面から考えて果たしてどうなのでしょうか?
果糖ブドウ糖液糖とは
まず果糖ブドウ糖液糖についての定義ですが
日本農林規格によると
果糖ぶどう糖液糖は果糖が主成分で果糖含有率が50%以上90%未満です。
ちなみに、ぶどう糖果糖液糖はぶどう糖が主成分で果糖含有率が50%未満、
高果糖液糖は果糖が主成分で果糖含有率が90%以上となっています。
糖のうち果糖の占める割合によって呼び名が変わり
果糖ブドウ糖液糖の場合は50~90%と高い比率で果糖が含有されています。
果糖(フルクトース)
果糖(フルクトース)は、血糖値を上げにくいため
一見健康的に思われるのですが、
実際には肝臓で優先的に代謝され、
過剰な摂取は中性脂肪合成を促進し、
脂肪肝や代謝異常のリスクを上げる原因となる可能性があります。
また果糖は、血糖値に直接影響しにくいため
インスリン分泌や食欲に関わるホルモンへの影響が少なく、
満腹感を得にくいという特徴もあります。
トレ前の栄養補給においては非効率
トレ前やトレ中に重要なのは、
速やかに血中グルコースに変わって筋肉へ届く糖質です。
しかし果糖は主に肝臓で代謝されるため、
筋グリコーゲンの補充やトレーニング時の
エネルギー源としては、グルコースに比べて即効性は低いと言えます。
代わりに、マルトデキストリンやグルコース(ブドウ糖)主体の糖質の方が、
吸収も早く、トレーニングパフォーマンスに適しています。
グルコース2:フルクトース1の割合で摂取し
持久性競技者のパフォーマンスがわずかに向上したと報告する
マルチトランスポーター法もありますが
マラソン選手でも無いのであれば
フルクトースを積極的に摂取する必要はなさそうです。
まとめ
健康、ボディメイク両方の観点から
果糖は少量にとどめておくことが無難です。
また果糖の比率の高い果糖ブドウ糖液糖などが
主成分となるゼリー飲料やスポーツ飲料なども
日常的に積極的に摂ることは推奨しません。
代わりにブドウ糖摂取につながる
米やマルトデキストリン、ブドウ糖などが
メインでの糖質摂取が望ましいです。