足関節不安定症に対する全身振動効果

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、足関節不安定症の人への
全身振動の効果についての論文を
引用していこうと思います。

足関節不安定症は、
足関節捻挫などのあとに治療が不十分であった結果として
靭帯にが弛緩し、足関節に慢性的な不安定性がある状態です。
交通事故などで靱帯損傷した場合にもなったりしますね。
意外にもお客さんでも多いです。

論文

この論文では慢性的な足首の不安定さに関連するバランス、
筋力、関節位置感覚、筋活動などの感覚運動障害に
対する全身振動の効果を調査することを目的としています。

8つの研究、315人の被験者がこのレビューに含まれ、
平均PEDroスコアは6.1/10であった。

PEDro

Physiotherapy Evidence Databaseの略。
平均スコアはPEDro(理学療法エビデンスデータベース)というサイト内おける評価スコア。
(リンク先→PEDro

結果、全身振動は、バランス、スターエクスカージョンバランステストの
後外側方向および内側方向に有意の効果を認めた。
全身振動は、前脛骨筋と腓腹筋のピークトルク、
関節位置感覚を筋活動を有意に向上させた。


結論、現在のエビデンスは、慢性的な足首の不安定性を持つ人々の
バランス、筋力、関節の位置感覚、筋活動を含む感覚運動障害を
改善するために全身振動を使用することを支持するものである。

まとめ

月額制ジムなどにあるぶるぶるマシン。
もしかしてとても効果的なんじゃって思い始めましたね。
前提はCAI患者の論文ですが、
前脛骨筋、腓腹筋にメリットがあるならば、
スクワット、デッドリフトなどの、
足底感覚が重要な種目たちにおいて、
もしかしたらメリットがあるような気がしますね。

一般的な社会人、コンディショニングを行っていない人たちは
足関節付近は適切な機能を保てていないです。
まして107の靱帯、33の関節、26の骨、19の筋肉からなる
足部の適切なモビリティ、ストレッチとなると難易度が少し高くなります。
それをぶるぶるマシン1つで担えたら最高だなと思います。
スマホ弄りながら出来るコンディショニングが至高。

もし、当ジムにぶるぶるマシンあればお客さんで
試しまくれるのにと思います。

どっかジムにあるトレーナーがいたら試しみてほしいものです。
足底感覚の変化など含めて知りたいですね。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。