加齢に伴う筋タンパク質合成の同化抵抗性について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、加齢における筋タンパク質合成についての
論文を引用していこうと思います。

論文

加齢に伴う筋タンパク質の減少は、
筋タンパク質の合成速度と分解速度のバランスが崩れ、
筋タンパク質バランスがマイナスとなり、
やがて骨格筋量が減少することに起因していると考えられます

しかし、こちらの論文で(※1)が論じているように、
ヒトにおける利用可能なデータは、
通常の「健康な老化」が、筋タンパク質分解速度の加速や、
筋タンパク質分解に関連する分子読み出しの
シングルポイント測定の発現増加を伴わないことを暗示している。

最近の研究では、高齢者では、アミノ酸投与や身体活動に
対する筋タンパク質合成反応が、
若年者と比較して鈍化していることが示唆されているようである。
加齢に伴う筋タンパク質合成の同化抵抗性については、
タンパク質消化およびアミノ酸吸収の障害、
インスリンによる筋組織灌流、筋へのアミノ酸取り込み、
あるいは主要なシグナル伝達タンパク質の量または活性化状態の低下が寄与すると推測されている。
タンパク質摂取前に行う身体活動により、
食事タンパク質由来のアミノ酸が老化筋のde novo筋タンパク質付加に多く利用されることを実証されました。
実際、身体活動を介した食後の筋タンパク質合成の刺激は、数日間持続するようである。

本総説では、加齢に伴う筋タンパク質合成の同化抵抗性が提案されているのは、
習慣的な身体活動の不足が重要な要因であるという仮説を強調したい。

20〜35gのL-カゼインを摂取した後の
タンパク質消化吸収動態とその後の筋タンパク質合成速度の刺激について、
健康な若年男性と高齢男性で比較した。
これらの研究において、外因性フェニルアラニン出現率および循環中に
出現した食事性フェニルアラニンの総量は、
健康な若者と高齢者の間で差がなかった。
重要なことは、この研究により、健康な高齢男性において、
十分な量の食事性タンパク質を摂取しても、
食後の筋タンパク質合成率が低下しないことも示されたことである。

食事摂取前に行う身体活動が、
年齢に関係なく食後の筋タンパク質合成率を向上させるという観察結果がある。

レジスタンス運動は、運動セッションの停止後数日間、
食事性アミノ酸の供給に対する筋タンパク質合成反応の感度を高めることができることである。
食後の筋タンパク質合成率を高めるために必要な身体活動の強度は、まだ定義されていない。
しかし、低強度のトレッドミルウォーキングは、
加齢に伴う筋タンパク質合成のインスリン抵抗性を消失させるようである。
加齢に伴う筋肉量の減少を少なくとも部分的には
相殺できるかもしれない戦略は、
高齢者に毎日の習慣的な身体活動(例えば、芝刈り、ガーデニング、食料品の買い物など)を維持、
あるいはむしろ増やすように勧めることである。

重要なことは、最近の研究で、習慣的な身体活動を増やすと、
高齢者の食事摂取に対する食後の筋タンパク質合成反応が
改善されるという考え方が支持されていることである。


結論、十分な量のタンパク質を摂取した健康な若年者と高齢者を比較した場合、
食後の筋タンパク質合成速度にほとんど差を生じない可能性がある。
さらに、習慣的な身体活動レベルの低下が、
高齢者集団で観察される同化抵抗性の基礎を形成していると推論した。
高齢者の身体活動レベルを高めることは、食後の筋タンパク質合成率を高め、
最終的には健康的な加齢をサポートすることになります。

まとめ

高齢者でもレジスタントトレーニング、
筋トレの効果は大変高いですね。
だいたいの論文は子どもも大人も高齢者も
みんな筋トレした方がいいよねに落ち着きますね。
ただ、それぞれの年齢に応じた、
動かし方は変わるかなと思います。
適応していく子供と、獲得していく大人、
筋肉の状態が変化し続けていった高齢者。
目的はどうあれ動かし方が全く同じは有り得ないです。
その辺りも含めて筋トレはいいにしても、
考えることが多くなりますね。

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この記事を書いた人

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。