55歳以上の認知機能を改善する運動について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、55歳以上の健康な成人において、心身の運動は
有酸素運動や筋力運動よりも認知機能を改善するかどうかについての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、55歳以上の健康な成人において、
身体運動が認知機能に及ぼす影響を評価するアンブレラレビューを実施することであった。
具体的には、認知機能の改善に最も効果的な
運動の種類(有酸素運動、レジスタンス運動、マインドボディエクササイズ)、
どの認知領域が最も影響を受けやすいか(グローバル認知、実行機能、記憶、注意、処理速度)、
運動期間(急性か慢性か)が認知の結果に有意な影響を及ぼすかどうかを明らかにすることを目的とした。

これは健康な成人(55歳以上)の認知機能に対する
運動の効果を調査した初めての総説である。
このレビューによると、有酸素運動とレジスタンス運動は認知機能に対する
効果がやや小さいのに対して、マインドボディエクササイズは中程度のプラスの効果があり、
55歳以上の成人の認知機能に顕著な変化をもたらす可能性が高い。
慢性的な運動は、急性的な運動よりも大きな効果があることがわかった。
これは、認知機能の促進には、急性的な運動を1回行うよりも、
長期間にわたって定期的にトレーニングを行う方が有益であることを示唆している。

このレビューで研究された運動方法の中で、マインドボディエクササイズは、
加齢に伴う認知機能低下を遅らせる可能性を最も示した。
有酸素運動やレジスタンス運動が心血管系のフィットネスや筋力に
重点を置いているのとは対照的に、マインドボディエクササイズは
呼吸のコントロールや注意の調節とともに一連の動きを組み合わせている。
このような身体的および神経学的資源の組み合わせが、
調査された運動様式において観察された差異を説明できるかもしれない。

有酸素運動とレジスタンス運動が高齢者の身体機能維持と
転倒予防に重要な役割を果たすことを示した先行研究を考慮し、
総合的な観点から運動様式に関する結果を考察することが重要である。
この先行研究を本研究の結果と合わせて考慮すると、
3つの様式(有酸素運動、レジスタンス運動、心身運動)すべてを含む
定期的な運動習慣は、健康的な老化を促進するために
最も有益であることが示唆される。

この包括的レビューの結果、長時間の(慢性的な)運動は、
1回の(急性的な)運動よりも認知機能に大きな影響を及ぼすことが示された。
しかし、急性運動に関するデータを含むレビューは2件のみであり、
対照的な結果であったことに留意すべきである。
急性の有酸素運動は、エンコードと統合に関与する
分子プロセスをプライミングすることにより、
記憶機能に大きなプラスの効果をもたらすが、
長期の運動は無視できるほどの効果しかないと結論づけた。

この包括的レビューは、55歳以上の健康な人の認知機能に対する
運動の効果に関する答えを探すものであった。
その結果、55歳以上の成人において、有酸素運動やレジスタンス運動が
認知機能に及ぼす影響はかなり小さく、無視できるものである可能性が高いことが示された。
注目すべき所見は、マインド・ボディ運動が認知機能に中程度の効果を示したことである。
認知機能に影響を及ぼす重要な要因として、運動のタイミングや量とともに、
認知機能の結果を選択することが考えられ、さらなる調査が必要である。
本研究の結果から、55歳以上の高齢者の定期的な運動習慣に
マインドボディエクササイズを取り入れることを推奨する。
健康的な加齢を促進するために、心身運動は、持久力トレーニング、
抵抗運動、バランス運動など、身体機能を改善することが示されている
他の種類の運動を補完する役割を果たすべきである。
このレビューの結果は、今後の研究、研究デザインの標準化、
健康的な加齢をサポートする介入にマインドボディエクササイズを含む
ガイドラインの開発をサポートする上で有益であることが期待される。

まとめ

継続的に色んな運動をしましょう。
それが脳にもいいですよ。
その中でもマインドボディエクササイズがいいね。

といった感じですね。
つい最近、当ジムの最高年齢の更新がありまして、74歳になりました。
現状は下、16歳。上は74歳と幅広い層が在籍しております。
どの年齢でも運動をするというのはメリットになるので、
いくつの時でも始めるべきかなとは思います。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。