肥満ではない人が行う断食ダイエット

こんにちはTOMOAKIです。
当ジムのブログ読者さんなら
断食ダイエットが特に優れたダイエット方法でないこと
重々承知のことかと思います。

そもそも健常者が欠食は行うべきではありません。
詳しくはKONDO先生のこれらの記事より↓

今日は肥満ではない人が行う断食ダイエットを扱った
研究を一つ紹介します。
本当は断食ダイエットの方が何か特別な効果があるのでは?
そんな気がする人にぜひ読んでほしい内容となっています。

断続的断食の効果に関する研究

背景:
断食自体が従来のカロリー制限と比較して
特定の栄養上の利点を持つかは不明である。

研究内容:

  • 健康な痩せ型の個人を対象に、3週間にわたり、
    隔日で24時間断食と150%のエネルギー摂取(0:150; n = 12)を行った。
  • 対照群として、断食なしで連続的なエネルギー制限
    (毎日75%のエネルギー摂取; 75:75; n = 12)や、
    エネルギー制限なしの断食(隔日で200%のエネルギー摂取; 0:200; n = 12)を行った。

主な結果:

  1. 毎日のエネルギー制限(75:75)は、体重を約1.91kg減少させ、
    そのほとんどが脂肪の減少(約1.75kg)によるものだった。
  2. 断食によるエネルギー制限(0:150)も体重を約1.60kg減少させたが、
    脂肪の減少は0.74kgと少なかった。
  3. エネルギー制限なしの断食(0:200)は、
    体重(約0.52kg)や脂肪量(約0.12kg)の有意な減少をもたらさなかった。
  4. 心血管の健康や腸ホルモン、皮下脂肪組織の
    主要な遺伝子の発現についての指標は、
    グループ間で統計的に有意な差は認められなかった。

結論:
隔日断食は、同等の日常のエネルギー制限と比較して、
体脂肪量を効果的に減少させることができない。
また、代謝調整や心血管の健康に対する断食特有の効果は確認されなかった。

この研究から、断続的断食が体脂肪の減少において
日常のエネルギー制限よりも効果的でないことが示されました。

まとめ

今回の研究結果から、
断食が体脂肪の減少において日常のエネルギー制限よりも
効果的でないことを示しています。
さらに、心血管の健康や代謝に対する断食特有の効果も確認されていません。
むしろ欠食によって体脂肪以外の筋肉も大きく落ちることがあります。

普通に1日単位で適切なエネルギー収支の赤字を作りましょう。

最後に、なぜ断食ダイエットがこれほどまでに人気なのか?
それは、短期間での結果を求める人や、手っ取り早く痩せたい人、
そのような考えを持つ人につけ込んで
一部のインフルエンサーによるステマや企業案件などの
ビジネス的な側面が影響しているのかもしれません。

健康的なダイエットの効果を求めるなら
科学的根拠に基づいた方法を選ぶべきだと思います。

以上

過去記事:脂肪燃焼ダイエットスープ欠陥だらけ

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。