日本の食と健康に関する書物は嘘だらけ?

KONDOです。

お客様の知り合いの方が
整体に行ったそうで
その整体師の先生がその方に
「玄米と野菜食ってればいいんだよ」
「たんぱく質は体内にあるから摂らなくて良い」
って吹き込んだそうです。
馬鹿過ぎて鼻水が吹き出そうです。

多分その整体師は草食動物なんだと思います。
草食えば体内でアミノ酸を生成できるんです。
すげえ!豊橋の草食動物の整体師が居る!!笑

そのレベルの知識量なので
身体の知識もほぼ無いでしょうね!!知らんけど

さて、今回はこんな愚かな人たちのことに
関連した題材です。

エビデンスについて

書店に行くと健康に関する本とかが陳列されていますね。
テレビとかもそうですがそういったメディアでは
魅力的な情報が発信されていがちです。
本も目に留まらなければ買われないですから
なかなかにインパクトが強い題名だったりしがちですね。

最近「エビデンス」という言葉もよく使われるようになりましたね。
それもあってか健康食品や美容品などに対しても
エビデンスを提示して訴求している物も多いです。

過去記事でもエビデンスについては
何度か論じていますが改めて再掲します。

エビデンスにはレベルといいますか
情報の信頼度に高低があります

  • 具体的な研究に基づいているか
  • 学術誌で論文報告されているか
  • ヒトが研究対象か
  • 信頼できる研究デザインか
  • 複数の研究で評価されているか

と下にいけばいくほどそれぞれクリアしていれば
情報の信頼性が高くなります。
寧ろ全てクリアされていなければ
「へえ」くらいに留めておくことがベストです。
大概の国内で販売されている健康食品や美容品は
結構上の方ではじかれます。笑

仮に全てクリアされていても参考にする程度にし
鵜呑みは良くないですけどね。

私の個人的な印象ですけども特に美容品や
目新しい成分などは
割とラットとかを対象にした研究を
あたかもヒトでも効果がある感じで
謳う物が多く見受けられる気がします。

日本は根拠無しで語る?

先述の通り健康に関する本とかが多いですね。
健康についても日本人が非常に関心高いです。

それらの本について東大の
おもしろいプレスリリースが出ました。

日本と米国それぞれから100冊ずつ
食と健康に関する本を調査したものですが
結論から言えば
日本は米国に比べて十分な質と数の
引用文献を特定可能な形で掲載している割合が
非常に少ない
ということが分かりました。

日本という国は
研究ではないもの、根拠として信頼度が低いものを
引用して食と健康に関することを語る傾向にある

ということです。

酵素やグルテンに親でも殺されたのかってくらい
私は長年ずっと言い続けていますがそういうことです。
生理学や科学を超越したことが発信されています。
事実がひん曲げられてビジネスに繋げられている印象です。

今回のプレスリリースを見ると

  • 日本と米国ともに3割が引用文献を提示していない
  • ヒトを対象にした学術研究の引用数が
    日本は29に対して米国は58
  • ヒトを対象にしたシステマティックレビューの引用が
    日本は9に対して米国は49
  • 100件以上の引用があるものは
    日本は5に対して米国は37

というように米国のものに比べ
日本の食と健康に関する書物は
引用文献の質や数、記載方法などが不十分

でした。

まとめ

日米ともに一般の30%くらいの方が
食や健康に関する知識をそういった本から
得ているそうです。

特に日本のそういった本は根拠が乏しく
信憑性が低いものが多いと思いつつも
「へえ」な感じで暇つぶしで読む程度が良いかもですね。

仮にエビデンスがしっかりしていても
どのように切り取られるか分かりませんから
扱い方も難しいなと思います。

とかく。知識の鵜呑みはしないようにしましょう。




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