宅トレがうつを軽減?

こんにちはTOMOAKIです。
筋トレを何年も続けていると筋トレ=ジムというのが
当たり前の感覚になっていましたが、
筋トレの目的も様々で
ジムにはいかずに家で行われている方も
大勢おられます。

実際コーチングクライアントさんの中にも
時間や家族の関係でジムに行くのが難しいため
自宅でのトレーニングでボディメイクされている方もいます。

そこで今日は宅トレ、
家トレによる筋トレ効果についての
論文を紹介していきます。
今回の研究対象の年齢層は平均45歳です。

論文紹介

この研究は、オンラインで行う自宅の
抵抗運動トレーニングがフィットネス、
うつ病、ストレス、幸福感

どのような影響を与えるかを調べました。

計67人が参加し、そのうち28人
(男性13人、女性15人、平均年齢45.1歳)は
2020年にZoomを使ったオンライントレーニング、
または対面でのトレーニングを行いました。

さらに、2021年には39人
(男性15人、女性24人、平均年齢47.6歳)が
8週間のオンライン自宅トレーニングを実施しました。

参加者は週2回、合計8週間(16セッション)の
低負荷抵抗運動を行い、トレーニング前後で筋力、
大腿筋の断面積、フィットネス指標、血圧、
メンタルヘルス(CES-DスケールとK6スケール)、
幸福感(WHO-5)を測定しました。

研究1では、オンライントレーニングが
CES-Dスコアを改善し、
対面トレーニングでも同様の傾向が見られました。

研究2では、オンライントレーニング後に
CES-Dの症状が顕著に改善されましたが、
WHO-5とK6には大きな変化はありませんでした。

この結果は、オンラインでの低負荷抵抗運動が
フィットネス指標を改善し、うつ症状を軽減することを示唆しています。

フィットネス指標:これは、体の健康や運動能力を
測定するための様々な数値です。
例えば、筋力、持久力、柔軟性などが含まれます。
フィットネス指標は、体の健康状態を総合的に理解するのに役立ちます。
血圧:心臓が血液を体中に送り出す際の圧力のことです。
高い血圧は心臓病や脳卒中のリスクを高める可能性があります。
健康な生活習慣は、血圧を適切なレベルに保つのに役立ちます。
メンタルヘルス(CES-D、K6スケール):
CES-D: うつ病の症状を測定するために使用される自己評価スケールです。
20の質問で構成されており、気分や行動の変化を評価します。
K6スケール: より広範な心理的ストレスや不安の程度を
測定するための短いアンケートです。
6つの質問で構成されています。
幸福感(WHO-5):世界保健機関が開発した、
個人の幸福感や生活の質を測定するための短いスケールです。
5つの質問で構成されており、感情的な幸福と
日常生活の満足度を評価します。

まとめ

以上より、自宅でのオンライン筋トレが
私たちの心身に与えるプラスの影響が明らかになりました。

自分の居心地の良い空間で、
自分のペースで運動することは、
フィットネスの向上だけでなく、
うつ症状の軽減にもつながります。

これは、コロナみたいな状況で
ジムに行けない時などの非常時でも役にたつ情報かなと思います。
めっちゃ今更ですが。(笑)

最後に亀山さんのこちらの記事では、
筋トレが若年成人のうつ症状を大きく軽減し
特に全般性不安障害(AGAD)や
大うつ病性障害(AMDD)を持つ人にも
有効であることを示していますが
気持ちが乗らない時の無理な筋トレは
逆効果になるかもしれないとしていますので
決して無理ない範囲で行いましょう。

この記事を書いた人

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。