ラカントの日常摂取について #コーチングQ&A

こんにちはTOMOAKIです。
先日オンラインコーチングのクライアントさんから
「ラカントを日常的に30gほど
摂取するのは健康上問題ないですか?」
という質問を受けましたのでブログにて回答していきます。

甘味料に関するブログはこちらより。

ラカントとは?

ラカントは、ウリ科の植物「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスと、
トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵してつくられる
天然甘味成分「エリスリトール」
2つの天然素材からつくられたカロリーゼロの自然派甘味料です。

https://www.lakanto.jp/lakanto/

エリスリトールは自然に存在する糖アルコールで、
低カロリー甘味料として使われています。
カロリーが少ないため、体重管理や糖尿病の
管理に役立つ可能性があります。

主な構成材料であるエリスリトールについて
これから紹介していきます。

エリスリトールの安全性評価

エリスリトールの安全性に関する
包括的な評価がいくつかの研究で行われています。

これらの研究では、エリスリトールの毒性、
代謝、臨床データが概説されています。

また、ヒトにおける高用量エリスリトールの
耐容性に関する研究も行われており、
一定期間の高用量摂取に有意な健康リスクが見つかっていません。

エリスリトールと心血管疾患リスク

2023年の最近の研究では、
エリスリトールの摂取が心血管イベント(MACE)の
リスクと関連
していることが示されています。

高濃度のエリスリトール摂取により、
血液中のエリスリトール濃度が上昇し、
プレートレット(※)の反応性や血栓形成能が高まる可能性があります。

ただし、これらの結果は主に高濃度摂取に関連しており、
日常的な摂取量に対する直接的な結論はまだ不明確です。

※補足:プレートレットは、血液の中の小さな細胞で、傷ついた血管を修復し、出血を止める重要な役割を担っています。プレートレットが過度に活性化すると、血栓(血の塊)が形成されやすくなります。血栓は血管を塞ぎ、血流を妨げることがあり、これが心筋梗塞や脳卒中などの重大な健康問題を引き起こす原因となることがあります。

消化器系への影響

こちらの研究では、若い成人(18-24歳)70人を
対象にエリスリトールの摂取と消化器系の反応を調査しました。

被験者は、20g、35g、50gの
エリスリトールを水に溶かして摂取しました。

この研究で、50gのエリスリトールを摂取した場合、
被験者の中で吐き気と腹部の鳴り(borborygmi)の
報告が増加
しましたが、20gと35gの摂取では
顕著な消化器症状の増加は見られませんでした

個人差と摂取量

エリスリトールの摂取による消化器系の
不調(ガス、膨満感、下痢)は、
一部の人々において見られますが、
これは個人差が大きいものと考えられます。

長期的な健康への影響については、
現時点でエリスリトールの長期的な健康への
影響に関する明確な証拠は限られています。

まとめ

ラカントの主成分であるエリスリトールの日常的な摂取は
一定の健康リスクを伴う可能性がありますが、
その影響は個人により異なり、
また摂取量にも依存します。

今回のクライアントさんは30gの摂取であれば
消化器系の問題も感じたことがないとのことでした。

特に心血管疾患のリスクがある方は、
エリスリトールの摂取に関して医療専門家と
相談することをお勧めします。

そうでない方はラカントを
砂糖を多量に摂取するよりは
ダイエット中などに
活用しても良いのかなと思います。

最後にエリスリトールの長期摂取に関する影響については、
さらなる研究が必要とされていますので
また発表されたらブログにて紹介する予定です。

以上

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。