スクワットの重要性②

健康運動指導士とnsca-cscsの
資格をもち運動初心者から
トレーニング愛好者など幅広く
トレーニング指導を行う
ストレングス&コンディショニングコーチの
masaya odaです。

前回スクワットの続きから読んでもらえると助かります。
こちら

伸長反射のリズムを生む

伸張反射とは体の反応のひとつで
筋肉が伸ばされた反動で一気に収縮していくこと

スクワットは筋肉が伸ばされて
伸びた筋肉を縮めようとする運動を
交互に行うことで
伸長反射のリズムを生みます。

例をあげると、伸ばしたゴムを縮める
ゴムの性質の繰り返しを身体で行なっている
といえばある程度
理解しやすいかと思います。

スクワットの例としては、
しゃがみ込んだ際の一番深い位置から一気に、
切り返す際に伸長反射が使われます。
(効果音をもちいるとジリジリしゃがんでからビヨーンと立ち上がるみたいな?)

スクワットは膝・股関節の可動域を大きく使い
ポステリアルチェーンの筋群をすべて動員し
細かな重量設定が可能な種目です

ヤンキー座りから立ち上がることができれば
ほとんどの方が行うことができます。

ポステリアルチェーン
脚の後ろ側の筋肉
ハムストリングス・大殿筋・内転筋群
股関節をピンと伸ばす(伸展)筋肉たちのこと

伸長反射の良さ

1筋肉に対してしゃがんだ状態から
立ち上がる時の切り返しの際に多くのエネルギーが蓄えられる


2スクワットのボトムの位置で荷重のかかった状態
(ポステリアルチェーンの筋群が使われている)で起き、
収縮する際にスクワット以外の他の種目よりも
ずっと多くの運動単位が使われる。 


3重さになれてきたら負荷を足すことできる
→さらに多くの筋の動員が増える

他の種目でナロースタンスの
デッドリフトなどでもポステリアルチェーンの筋群を十分に鍛えられますが
コンセントリック収縮(筋肉を縮めること)から始まるので
伸長反射による弾みを使うことがありません。

台から飛び降りてすぐさま飛ぶような
プライオメトリックスジャンプという種目では
十分な深さや距離をとることができますが、
段階的に負荷をかけるのがすごく難しく、
膝や腰や足関節の負担が大きいです。

一般人

そもそも一般の方々にプライオメトリックトレーニングに行うにはリスクが高くつく。

可動域をだせるからこそ

多くの筋を動員することができ、
なおかつ筋肉をバネのように
使うことができるスクワットは運動量を高める上で
必須となる可動域の確保までできてしまう
スクワットはかなり優秀な種目であることが伺えます。

体幹部へのアプローチ

そしてもう一つ
スクワットのポイントは
脊柱を介した中心的エクササイズでということ。

体幹部の筋群を使いながら臀筋をはじめとする
大腿などの下肢の筋群を
バランス良く鍛えることができます。


すべての筋群が働いて、ポイントを抑えて
そして体幹部の安定性が確保され、
動作そのものが噛み合ってこそ
やっと成し遂げることができます。
故に体幹部をはじめとする
身体の機能を最大限発揮しなければ
遂行することが出来ない奥深い種目です

スクワットをする人

スクワットができることでおのずと体幹部も強くなるのですね。

スクワットを行うと、体幹部を中心としたあらゆる筋群が協調される
=体の中心部の神経が活発化されて身体のバランスが崩れないように

働くため、自分の身体をコントロールできる能力が獲得できる。

そのほかにも
心身共に総合的に鍛えることができるという点も
ふまえると良いこと尽くしだと感じます。

一言で言えば

スクワットは
神が人間に与えた最高の運動連鎖

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