糖尿病におけるトレーニングの影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、2型糖尿病における血管の健康に対する
有酸素トレーニングとレジスタンストレーニングの同時実行の影響についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この系統的レビューでは、最新のエビデンスと指標を取り入れ、
2型糖尿病(T2D)患者の血管合併症にコンカレントトレーニング(CT)が
有益であるかどうかを検証するために、T2D患者の血管構造、
血管硬化、内皮および血管平滑筋(VSM)機能に対するCTの効果を、
グループ間差の比較により検討することを目的とした。

※コンカレントトレーニング・・・同じトレーニング期間内で
有酸素運動(AE)とレジスタンストレーニング(RT)を
同時に組み合わせる同時トレーニング

10件の研究がこのメタ解析に含めることができた。

このメタアナリシスでは、T2D患者ではCTに反応する
血管機能適応が構造リモデリングに先行する
可能性があることが明らかになった。
CTがT2D患者の血管構造(IMT)を改善し、血管機能を
有意に増強する傾向があることを示した。

しかし、VSM細胞の機能低下(NMD)はCT後軽減されなかった。

結論として、T2D被験者の血管機能に対するCTの効果に関する
個々の試験では部分的に相反する結果が示されているが、
今回のメタアナリシスでは、CTは血管機能(血管内皮機能と動脈硬化を含む)を
改善する効果的な方法であることが示唆された。
この程度の増加であれば、T2Dで一般的にみられる低下した
血管機能を実質的に回復させることが期待される。
T2Dの進行における血管構造と内皮機能の関係はまだよく分かっていないが、
血管内皮機能に対するCTの効果は構造の変化に先行する。
T2D患者において”より長時間の”あるいはより強力なCT介入が
血管の健康状態を全体的に改善するかどうかを明らかにするためには
今後の研究が必要であろう。

まとめ

2型糖尿病の人は筋トレと有酸素運動やるといいよって感じですね。
実際、筋肥大ばかり望む人でない限りは
有酸素運動も取り入れていく方が健康にはいいです。

当ジムは有酸素マシン無いですが推奨はします。
言い方悪いですけどたかだか歩くだけに
ジムのお金かけるのあほらしいと思っています。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。