米国成人における食事による砂糖摂取とうつ病との関連性

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は米国成人における食事による砂糖摂取とうつ病との
関連性についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究では、National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)データベースの
データを用いて、成人の食事性糖質摂取とうつ病との関連を検討した。

この横断研究には、NHANES(2011年から2018年)の成人18,439人(20歳以上)が含まれていました。
うつ病の症状は、患者健康質問票 (PHQ-9) の 9 項目バージョンを使用して評価されました。
年齢、性別、人種/民族、貧困所得比率、教育、婚姻状況、高血圧、糖尿病、
心血管疾患、アルコール摂取量、喫煙状況、身体活動、食事エネルギー摂取量などの
共変量を多変量ロジスティック回帰モデルで調整しました。

この横断研究結果として、米国成人における食事からの砂糖摂取とうつ病との間に正の関係があることを明らかにした。
他の交絡因子を調整した後、この関係は直線的であり、うつ病のリスクは
食事からの砂糖摂取量が多いほど高くなることがわかった。

食事からの糖分摂取とうつ病の関係の根底にあるメカニズムの詳細については、
さらに調査する必要があり、いくつかの可能性が考えられる。
主に5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)、DA、ノルエピネフリン(NE)を含む
モノアミン神経伝達物質の合成および代謝の異常は、うつ病と密接に関連している。
動物実験では、砂糖は依存性物質よりも多くのうつ病の症状を引き起こすことが分かっている。
さらに、薬物乱用と砂糖の類似点や重複点も確認されている。
これはドーパミン(DA)受容体が関係しているのかもしれない。
ジンセノサイドは、慢性予測不能軽度刺激(CUMS)モデルラットの脳内の
5-HT、NE、DAおよび代謝産物である5-HIAAのレベルを有意に増加させ、
モノアミン神経伝達物質を調節することによってうつ様行動を改善することが明らかにされている。
※ジンセノサイド・・・高麗人参特有のサポニン

結論として、米国成人における食事からの砂糖摂取量の多さは、
うつ病の有病率の高さと正の関係があることが明らかになった。
うつ病患者における食事からの糖分摂取をコントロールすることの
潜在的な有益性とその基礎となるメカニズムを探るためには、さらなる研究が必要
である。

まとめ

砂糖の摂り過ぎは良くないですね。
私は摂りますけど。
基本的に摂るメリットはあまりないんじゃないかなと思います。
味が甘くなるとかぐらいですかね。
精神的にも肉体的にもマイナスに働く物なので気を付けて摂るようにしてください。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。