肉体疲労は色覚に影響するか?

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、肉体疲労は色覚に影響するかどうかについての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、肉体的疲労が色覚に
影響を及ぼすかどうかを明らかにすることである。
研究仮説は、高負荷の身体活動後に色覚が変化するというものであった。

男性15名、女性15名、年齢25.3±4.4歳、
プロまたはトップアマチュアアスリートで、
そのほとんどがウィンタースポーツ(クロスカントリースキーやバイアスロンなど)を練習している。

本研究の結果は、体内アシドーシスを誘発する
短時間の高負荷運動後に、色覚が影響を受ける可能性があることを示している。
一過性の青色(トリタン)色覚異常は、
挑発的ウィンゲート・テスト実施5分後に80%以上の
参加者に観察されたが、緑色(デュータン)と赤色(プロタン)の
色覚軸はわずかに影響を受けただけであった。

男女差も観察された。トリタン軸は男性に比べて
女性でより大きな影響を受けた。
すなわち、WTの5分後、女性参加者全体の
34%がトリタン色覚軸に中程度の影響を示したのに対し、
男性参加者では同様のトリタン色覚欠損を示したのはわずか7%であった。
改善率も男女で異なっていた。
30分後、女性の33%(5人)、男性の20%(3人)において、
トリタン色覚軸は最小限の影響を受けたままであった。
私たちの知る限り、高負荷の運動後の色覚に関する
同様の男女差の報告はない。
しかし、スポーツ活動中の身体代謝は男女間で異なることが知られており、
その差は、短時間で大量の身体活動を行った後に大きくなり、
マラソンのような長時間の激しい運動を行った後には小さくなることが知られている。
本研究では、血中乳酸値は、WT後5分、7分、10分において男女間で差があり、
女性参加者はすべての測定において低い値を示したが、これは以前にも報告されている。

この研究における肉体疲労は、短時間高強度のWingateテストを用いて誘発された。
しかし、長時間の激しい身体活動を利用した場合、色覚異常の結果は異なるかもしれない。
長時間の激しい登山活動を伴う高地での色覚の研究では、
トライタン色覚軸も主に影響を受け、海抜に戻った後、
すべての参加者で色覚が正常化した。
しかし、男女差を比較するために高地での研究に参加した女性はいなかった。

本研究の参加者は全員、若いプロまたは
トップアマチュアアスリートであり、モチベーションが高く、
非常に激しい運動に慣れていた。
より負荷の高い身体活動後に色覚の変化が観察されるかどうかを調べるために、
一般集団を調査することも興味深い。
参加者の年齢も、おそらくこの研究に一役買っている。
三半規管における色覚の加齢変化は、MRMテストを用いて、
以前にも報告されている。
この研究における色識別能力の低下は、
激しい運動後の極度の疲労による注意障害など、
他の理由による影響も考えられる。
この影響は、おそらくWT後10分よりもむしろ5分において最も強くなるであろう。

結論として、短時間の高負荷の運動は、
若く健康なアスリートの色覚に影響を与える可能性があり、
これは我々の研究仮説を裏付けるものであると結論づけられる。
トリタン(青-黄)色覚軸が主に影響を受けた。
男女差も観察され、トリタン色覚は男性に比べ

女性でより大きな影響を受け、改善も遅かった。

まとめ

身体の疲労は色々な影響を与えますね。
デザイン系などでない限りは普通に生活する分で影響無さそうなので、
こんな事もあるんだぁぐらいに思っておくといいかもしれませんね。

過去おすすめ記事
赤色がパフォーマンスを高める?

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。