アスリートに必要な睡眠時間は?

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その回数券は残り回数を問わず失効となります。
パーソナルジムの特性上、60日に渡る期間
来店されないことはあまり無いと考えられるため
60日と設定させていただきました。

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、アスリートの必要な睡眠時間を調べた論文を
引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、
(1)エリートアスリートの主観的な睡眠必要量を明らかにし、
習慣的な睡眠時間の客観的指標と比較すること。
(2)習慣的な入眠、習慣的な睡眠オフセット、
習慣的な睡眠時間の関係を調べること。
(3)個人スポーツとチームスポーツの間で睡眠変数を比較すること。
(4)男女間で睡眠変数を比較することである。
この研究ではエリートアスリートにおける客観的な習慣的睡眠時間は、
主観的な必要睡眠時間よりも低いという仮説を立てた。

対象は12競技(オーストラリアンルールズフットボール、バスケットボール、
クリケット、カヤック、マウンテンバイク、レースウォーキング、ロードサイクリング、
ラグビーユニオン、サッカー、水泳、トラックサイクリング、トライアスロン)の
アスリート175名を全米睡眠財団のガイドラインに従い、
11人のアスリートをティーンエイジャー、
128人をヤングアダルト、26人をアダルトと分類した。

本研究の主な結果は、
(1)アスリートが休息を感じるためには8.3時間の睡眠が必要であること。
(2)アスリートは通常6.7時間の睡眠を取得していること。
(3)22:00~22:30の間に入眠するアスリート(7. 2時間)、
または09:00~09:30の間に起床するアスリート(7.6時間)。
(4)チームスポーツに参加するアスリート(6.9時間)は、
個人スポーツに参加するアスリート(6.4時間)よりも睡眠時間が長い。

(5)女性アスリートは男性アスリートよりも習慣的な入眠時間が早い。
重要なことは、自己評価した睡眠必要時間を満たすのに
十分な睡眠をとっているアスリートはわずか3%であり、
71%のアスリートが1時間以上不足していることである。
ここでいう睡眠不足とは、必要な睡眠時間を定期的に満たせないことであり、
アスリートにとって重要な結果をもたらす可能性がある。

このサンプルのエリートアスリートが報告した
平均主観的睡眠必要時間は8.3時間であった。
アスリートのほぼ80%が、7~9時間の睡眠が必要であると回答しており、
米国国立睡眠財団が推奨する7~9時間の睡眠時間は、
ほとんどのアスリートにとって妥当であることが示唆される。
しかし、必要な睡眠時間は個々のアスリートによって異なり、
最も少ないと報告された睡眠時間は5.5時間(n=1)、
最も多いと報告された睡眠時間は11時間(n=2)であった。

一般的な推奨は大多数のアスリートにとって適切かもしれないが、
一部のアスリートの必要睡眠時間は、規定された目標とは
大きく異なる可能性がある。

多くの研究で、重度の急性睡眠不足がアスリートの
運動やスポーツパフォーマンスに及ぼす影響、
つまり、3~5時間の就寝が1~2日続いた場合について検討されているが、
軽度の慢性睡眠不足がエリートアスリートの運動や
スポーツパフォーマンスに及ぼす影響、
つまり、5~7時間の就寝が7~14日続いた場合について検討した研究はない。
健康で訓練を受けていない成人の場合、5時間または7時間の睡眠を7日間とると、
9時間の睡眠と比較して、反応時間がそれぞれ23%および12%遅くなる。
このレベルの習慣的睡眠時間は、運動やスポーツのパフォーマンスにとって
重要な認知機能や自己認識能力の側面を損なう可能性がある。

結論として、男女アスリートが休息を感じるためには8.3時間の睡眠が必要である。
しかし、大多数のアスリート(71%)は、ほとんどの夜においてこの必要量を満たしていない。
習慣的な睡眠時間の不足が一般的な健康状態や認知能力に及ぼす
影響についてはよく理解されているが、
習慣的な睡眠時間の不足が運動やスポーツのパフォーマンスに及ぼす
影響についてはあまり知られていない。
今後、アスリートの習慣的睡眠時間を増やすことが、
運動やスポーツのパフォーマンスを向上させるための実行可能かつ
有効な戦略であるかどうかを明らかにすることが重要であろう。

まとめ

8.3時間は睡眠取りましょうが大多数には
当てはまりますが一部例外がある事は念頭に置かないといけないですね。
とはいえほとんどが8時間以上が必要な事には変わりありませんが。

アスリートでなくとも睡眠時間は適切に取り続ける必要があるので
基本的にはたくさん寝て、適度に食べて、適度に動くと
健康でいられるんじゃないかなと思います。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。