心理的ストレスの筋肉の回復を損なう?

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、慢性的な心理的ストレスは、
筋機能および体性感覚の回復を阻害するかについての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究の目的は、被験者の96時間の筋力回復を分析することである。
具体的には、急性重抵抗運動プロトコル(AHREP)後の96時間において、
自己申告による心理的ストレスが機能的筋パフォーマンスの指標であるMIF、
スクワットジャンプ、最大サイクルパワーの回復を緩和すると仮定した。

対象は、女性9名と男性22名を含む、
18~23歳の31名であった。

結果として、慢性的な精神的ストレスが、
4日間にわたる激しいレジスタンストレーニングによる
機能的な筋肉の回復速度に測定可能な影響を与えることを実証しました。

具体的には、ストレスレベルが高いほど回復曲線は低くなり、
逆にストレスレベルが低いほど回復水準は高くなることが示されました。
驚くべきことに、今回のデータでは、知覚ストレスが低い人は、
ストレスレベルが高いと報告した人よりも数倍早く
ベースラインに戻ることが実証されました。

これらのデータは、運動後の筋機能と痛みに関連する
大きなばらつきの一部を説明するものである。
また、非常に激しい運動をする人の脆弱性の原因を明らかにするものである。
ただし、これらのデータがより運動量の多い集団で再現されるかどうかは明らかではない。
さらに、今回のサンプルは、ストレスの遡及的な測定について質問されたものであり、
因果関係についての確固とした結論を出すことはできない。

結論として、本研究は、96時間にわたる激しい運動からの
回復と心理的ストレスの継続的な関連性を実証した。
これらのデータは、MIFの回復軌道が慢性的な精神的ストレスによって
調節されることを明らかにした以前の研究を拡張するものである。
これらのデータから得られたユニークな発見は、
4日間にわたる筋力パフォーマンスと心理的調整の他の指標も、
ストレスによって悪影響を受けるということです。

これらの知見は、ストレスの複数の指標で同様の関係が
見られたという事実によって強化されました。
このことは、ストレスの測定方法にかかわらず、
ストレスが身体機能や身体感覚の回復を阻害することを示す証拠となる。
また、統計モデルをFFM、体力、仕事量など、回復の軌道を
説明する可能性のある因子で調整した場合でも、同様の結果が得られた。
これらのデータを総合すると、過度のストレスを報告した人の回復がより悪いという、
極めて一貫した図式が得られる。
軽度から中等度の運動がストレス関連現象に及ぼす
有益な効果に関する多くの情報を考慮すると、
運動が身体的および心理的機能を最適化する条件を
慎重に定義するために、さらなる研究が必要です。

まとめ

簡潔に回復するにはストレスは良くないよねです。
パフォーマンス向上を狙うならば心理的なストレス軽減も
組み込むとより良い変化が得られるかもしれませんね。

ストレス対策は良く寝る事です。
そしてバランスよく食べて、程よく運動する事です。
社会人になるとたったこれだけが
驚くほどハードル高くなりますが、
これを維持するだけである程度健康でいられますので。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。