運動恐怖症と膝蓋大腿痛

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、運動恐怖症は機能低下と関連しており、
膝蓋大腿痛を持つ人々への介入についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この系統的レビューと相関メタ解析の目的は、
膝蓋大腿部痛(PFP)患者における
運動恐怖症と関連する因子を同定し、
PFP患者における運動恐怖症を軽減しうる介入を同定することである。

運動恐怖症に関連する臨床的因子、
またはPFP患者における運動恐怖症を軽減しうる介入を含む論文を
7つのデータベースから検索し、
2712人が参加した41件の論文が組み入れられた。

結果として、個々の参加者データを用いた相関メタアナリシスにより、
自己報告による機能と運動恐怖症との間に中等度の関連、
疼痛と運動恐怖症との間に弱い関連が示された。
2件の論文から得られた確信度の低い証拠により、
運動恐怖症の軽減には最小限の介入よりも
受動的な治療技術の方が有効であることが示された。
5件の論文から得られた非常に確実性の低い証拠は、
運動恐怖症を標的とした介入(心理行動介入、教育、および自己管理運動)が、
運動恐怖症を特に標的としない理学療法士の治療アプローチよりも、
運動恐怖症の軽減において優れていることを示した。

結論として、PFP患者において、運動恐怖症のレベルが高いことは、
機能低下と中等度の関連があり、疼痛が高いこととは弱い関連があった。

テーピングと装具は使用直後に運動恐怖症を軽減する可能性があり、
特定の運動恐怖症に的を絞った介入は完全介入後に
運動恐怖症を軽減する可能性があるが、エビデンスの確実性は非常に低い。

まとめ

痛みがあれば動きたくなる気持ちは分かりますが、
動かなければ良くならない場合もあるので、難しいところですね。
その点で見るとパーソナルジムは
たしょうなりとも安心感があり、
運動への恐怖を抑えれるみたいで、
不安を抱えていても問い合わせを
いただける方は結構多いですね。

まぁ、最近パーソナルジムの怪我がニュースになるレベルで
増えているのでパーソナルジムもダメなところはダメですけどね。
”大胸筋の起始停止は~”みたいな解説を
一般のお客様に無駄にするパーソナルジム。
だいたい知識レベルが低い。


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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。