変形性膝関節症と足首強化

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、変形性膝関節症患者の痛みと機能に対する
足首筋強化プログラムの効果についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究では、変形性膝関節症(KOA)患者の疼痛を軽減し、
機能性を向上させるために、指導付きの8週間の足関節強化運動プログラムの有効性を検討した。

適格基準を満たした30人が、対照群(n=14)と介入群(n=16)に無作為に割り付けられた。
このうち、24人(対照群:n=10、介入群:n=14)が8週間の試験を完了した。

結果として、足関節運動強化プログラムはKOA患者の
膝関節痛と身体機能の改善に有効であり、
臨床的に意義のある可能性があることが示された。

痛みと機能に対する有効性が示されたことに加え、
提案された足関節運動プログラムは低コストで簡単に実施できるという利点があり(ほとんどの運動は座って実施できる)、
安定性に問題がある人や心肺機能が低下している人でも実施できる可能性がある。

結論として、8週間の足関節強化運動プログラムは、
通常のケアと比較した場合、KOA患者の膝関節痛を軽減し、
身体機能を改善するという、臨床的に意味のありそうなポジティブな効果を示した。
この所見から、足関節強化運動はKOAに関連する疼痛と
機能障害を改善するための効果的な治療戦略となりうることが示唆された。

この運動プログラムの有効性を確認し、足関節運動の効果を検討するためには、
より大規模な試験が必要である。

まとめ

膝関連はだいたい足首か股関節頑張れば良くなるイメージですね。
足関節はKOA関係なく、トレーニーもそうじゃない人も
動きを出しておいて損は無いです。
学生時代大多数が経験しているであろうアキレス腱伸ばしとか
馬鹿に出来ないぐらい効果有りますので。

過去おすすめ記事
変形性膝関節症と座位の関連

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。