三角筋後部の肩の緊張と対側の下肢筋力

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、三角筋後部の肩の緊張と対側の下肢筋力の
増大は水泳選手の肩の痛みと関連していることを
調べた論文を引用していこうと思います。

論文

この研究の目的は弾性筋弾性率、関節可動域、
等尺性筋力に基づいて、水泳選手の肩痛に関連する因子を同定すること。

肩に痛みのない競泳選手48名(年齢:18~28歳、男性:29名)を6ヵ月間追跡調査した。
ベースラインとして、小胸筋、棘上筋、棘下筋、三角筋後部、小胸筋の
弾性率をせん断波エラストグラフィーを用いて測定した。

結果として6ヶ月間追跡調査された46人の水泳選手のうち、
20人が肩の痛みを訴えた。
痛みのあった14名のスイマーは2回評価された。
追跡調査中に肩の痛みを訴えた参加者は、
痛みのない参加者に比べ、ベースライン時の三角筋後部と小胸筋の硬さが有意に高く、
痛みのある肩と反対側の下肢等尺性筋力が高かった。
痛みが2週間を超えた水泳選手では、ベースライン時と痛み発症後の
超音波せん断波エラストグラフィと可動域に差は見られなかった。

結論として、三角筋後部と小胸筋の硬さ、および痛みのある肩と
反対側の高い等尺性下肢筋力は、肩の痛みの発生と関連している可能性があり、

コンディショニング中に三角筋後部と小胸筋の柔軟性を維持することの重要性を示している。

まとめ

肩甲骨が上方回旋側に開けば、
体幹に回旋が入り、対側の脚の可動が無駄に必要になります。
運動連鎖ですね。
鶏卵問題と同じで肩が先なのか、足が先なのか。
はたまた嚙み合わせや利き手など習慣的な問題なのか。
厳密に分からないと思いますが、
筋の固さは無いにこしたことはないですね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。