片足固定と筋肉の結合タンパク質合成率

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は片足を1週間固定すると、健康な若年成人の
筋肉の結合タンパク質合成率が低下するかどうかについての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究では、1週間の下肢固定とその後の
2週間の歩行回復が、1日の筋結合蛋白合成速度に及ぼす影響を検討した。

30名の健康な若年男性(24±5歳)を対象に、
7日間の片脚膝固定と14日間の歩行回復を行った。
全期間にわたって酸化重水素を摂取し、
固定前、固定後、回復後に筋生検サンプルを採取し、
筋結合蛋白合成率と主要細胞外マトリックス蛋白(コラーゲンI、コラーゲンIII)、
糖蛋白(フィブロネクチン、テナシンC)、
プロテオグリカン(フィブロモジュリン、デコリン)のmRNA発現を測定した。
二元配置反復測定(時間×脚)ANOVAを用いて、
固定時と回復時の筋結合蛋白合成率の変化を比較した。

結果として固定期間中、筋結合タンパク質合成率は
非固定脚と比較して固定脚で低かった。

固定期間と比較すると、固定脚の結合タンパク質合成率は、
その後の回復期に増加した。

回復後、骨格筋コラーゲンI、コラーゲンIII、フィブロネクチン、
フィブロモジュリン、およびデコリンのmRNA発現は、
固定後の時点と比較して増加した。

結論として1週間の下肢固定は筋結合蛋白合成率を低下させる。
筋結合蛋白合成率はその後の歩行回復中に増加し、
それに伴って主要な細胞外マトリックス蛋白のmRNA発現が増加する。

まとめ

動かしていないと筋肉も作りにくくなっていくかもしれませんね。

身体を動かす習慣というのは
ある人とない人で身体は大きく変わります。
ない習慣が長ければ長い程動くのは億劫になりますし、
そこにプラスで身体が動けなくなくなってから動こうとしても
かなりしんどさが増えてしまいます。
なので早めから動き続ける方がいろいろといいかなと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。